過去に法人・個人事業主向けとして対応したビジネスに関しての問題・課題やそれらの解決に向けた事例を簡単にお伝えさせていただきます。
経営側として、管理業務としてなど、少しでもビジネスのヒントになれば幸いです。
事例1|親から引き継いだ事業ですが、売上はどうにかなっているが、社員やパート同士の仲が悪く、離職率が高い状態です。社員の意識を高めたり、人材育成をしていきたい。
相談内容:
親から引き継いだ事業(遊技場経営)を営んでおり、売上自体はご自身で依頼された専門のコンサルタントに入ってもらったおかげで親世代のときよりも利益増となった。コンサルタント契約は既に解除している。売上はうまくいったが人材育成がうまくいかずなんとかしたい、ということでした。
社長曰く、社員やパート同士の仲が悪く、悪口・陰口が多く、良い人が入ってきてもすぐ辞めたり、離職率が高い状態とのことです。みんなが仲良くできる社風と社員の意識改革、人材育成をしていきたいということでした。
解決策・提案:
- フェーズ1
スタートから2カ月間は、社長様の現在の状況を対面と電話にてじっくりと確認させていただきました。
まず社長考え方のクセ、価値観、会社をどのような状態にしたいのか、最も大切にしていることは何か、それをしたら絶対に許せないこととは何か、などなど。企業理念のようなものもなかったため、社長の頭の中の可視化から開始いたしました。
言葉に捉われなくていいので、まずは「企業理念」「私たちが目指しているもの」「私たちが大切のしていること」のようなものを少しずつ言語化していきました。そして同時に、お客様が見たとしても分かりやすく、感心・共感できるようなものとして考えていくという共通のテーマを持って作業を行いました。 - フェーズ2
次に幹部である店長、部長、マネージャーと面談し、現状うまくいっている点、不満点、などをヒアリングしました。
どんな組織であっても、どのように業務を回して、どう結果をだそうとしているのか、経営側・管理側とスタッフや社員との間で必ず大なり小なりズレがありますから、まずこのズレの最小化を目指すことにします。
そのために100点満点の社員像を共有化するために評価シートの作成を行いました。そのシートは、事前に全社員に配布できるものです。どのような業務を、どう行なえばどういう成果と繋がり、どう給与が上がるのかを示します。つまり社員がなにもかも可視化できるようにしたのです。スタッフを成長させる仕組み-その1「正しい評価をする仕組み」「私はこんなに頑張っているのに!」このようなことを、社員の心の中で叫ばせてはいませんか? もしも、あなたが働く会社で、正しい評価をする仕組みがないとしたら… 正しい評価をする基準がないとしたら… それが、人によってばらばら... - フェーズ3
クレドの作成の作成と社内での運用を目指しました。
世界的有名な5つ星ホテルのリッツカールトンホテルが、全世界で全く同じサービスを心がけるために、全社員が常に持ち歩いているもの、それがクレドカードと呼ばれるもので、全社員の胸ポケットにしまわれています。
クレドとは、誓いとか信条とかいう意味があるらしく、このホテルでは、20項目にまとめられています。そのクレドを自社オリジナルとして作成しました↓
作成する際は、経営者がこうあってほしいと考えるのではなく、スタッフが自ら考える規範を掲載することで現場で活用できるクレドになります。したがって、幹部社員と一般社員、一部のアルバイトのみなさまによって内容を吟味したものになります。クレドを作る:価値観を共有する信念・価値観というものは誰しももっている。 誰が社長になっても信念・価値観というものがある! 生きていく上で大切にしなければいけないことも違う! その人にとって許せないことも全く違う!金八先生とごくせんの間でも、教育の... - フェーズ4
サポート期間中に、数回に渡って簡単な社内セミナーを実施。その際、コミュニケーションスキル担当者を決め、その担当者とセミナープランを練り、いっしょにセミナーを実施。
外部から講師を呼んでも「良い話が聞けた」と思うだけで実践する人が少なく、結果すぐに忘れてまた元に戻ってしまいなかなか継続しないため、社員が講師となって社員と共有していった方が実用的です。
お役に立ちスキル
その他、役に立つスキルなどをご紹介いたしますのでどれでもピンとくるものがありましたら活用していただければ幸いです↓
感謝がおきる朝礼(ゴーラウンド・グッド&ニュー、クレドを使った方法例)
組織を動かしていくには、社員との信頼関係を築くということが大前提です。それは、社員にとって安心した環境、安全な環境であると感じられることであったり、会社が社員を大切にしようとしていると思わせる環境のことです。 安心して...
傾聴のスキルを使った強力なワーク「シンク&リッスン」
人間関係力を上げる努力を組織で行い、効果的なコミュニケーションを日頃から心がけておく必要があります。その、ポイントとして、・・・ 相手の話を聴く、傾聴するスキルの活用 傾聴のスキルを使ったワーク=シンク&リッスンの2点を...
心地よいミーティングを行う(必要な条件、ミーティングの種類)
まずは現状チェック心地よいミーティングを行うためにまず、今のミーティングの現状をチェックしてみましょう。 意見を言うと、必ずそれに対して全否定したり、攻撃したり、ネガティブな指摘をしたり、人格否定ともとれる発言をする人...
すべてのコーチング・スキルを凝縮した3ステップのシンプルコーチング
いつでもどこでも、どんなときも使えるようにすべてのコーチング・スキルを凝縮して、エッセンスのみを抽出し、超シンプルな形にすると以下のようになります。簡単ですので、いつでも使うことができます。順番どうりに使ってください...
仕事術・組織改革 メインページ
お仕事は、ご自分に与えられた「重要な業務」の把握と精査、その業務を行うことで得られる「成果」の把握、この関係性のチェックと試行錯誤、つまり自分とのコミュニケーションが大切です。また、上司、部下、社内、顧客、取引先、下...
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