「シンプルさ」は、多くの情報を伝えるために必要な要素です。
しかし、ついついやってしまいがちなことが「情報」を詰め込みすぎることです。
実はこれ逆効果で、あまりにも多すぎる情報は、聴き手にとっては混乱しがちなのです。
英語には「KISSのルール(Keep it Simple, Stupid)」、「less is more」といった言葉があります。
これらの言葉は情報を伝える上でのシンプルさの重要性を説いています。
本記事では、シンプルさのメリットや、実際にシンプルにする方法について解説していきます。
1、kissのルール
英語には、「keep it simple,stupid」いわゆるkissのルールというものがあります。
「keep it simple, stupid」は、単純に「シンプルに保つこと」という意味で、情報を伝えるためにはシンプルな方法が最も効果的であることを表しています。
また、「stupid=ばかげている」という単語が入っているため、単純さを強調するだけでなく、それを忘れて複雑なことをすることはばかげているということも示唆しています。
また、英語の「less is more」という言葉もあります。
「Less is more」とは、「少ないほうが、むしろ良い」という意味の言葉で、要約や簡略化の重要性を表していて,、必要最低限の情報や要素に絞り込むことで、より効果的に伝えることができるということです。
この言葉は、有名な建築家によって提唱され、デザインや芸術分野においても広く使われています。
日本の俳句のように、説明をしなくてもシンプルな言葉や表現だけで、その言葉の奥にある背景などを感じることのできるシンプルさで伝えられるように日々精進していきたいものですね。
2、シンプルな文章の書き方
「より多くの情報を伝えるためにシンプルにする」ことは、重要なコミュニケーションの原則の1つです。
シンプルな文章は、読者がすばやく理解でき、情報を処理しやすくなります。
長い文章の欠点の一つに、結論がわからないということが挙げられます。
結局、何がいいたいのかわからない、何を伝えたいかわからない
これらの文節がない場合、単なる説明、コメントがただただ書いてあるだけになります。
文章を作る前に何を考えておく必要があるのでしょうか?
それはこうです↓
「ズバリ言って、私の言いたいことは、〇〇です。」
重要なので、もう一度お伝えします。
「ズバリ言って、私の言いたいことは、〇〇です。」
この一番言いたいこと、伝えたいことのエッセンスを凝縮したものを自覚しておくこと、言葉にしておくこと、これが一番重要なことです。
次に、その理由、その背景を肉付けしていけばいいわけです。
- 「ズバリ言って、私の言いたいことは、〇〇です。」
- 「なぜなら、〇〇という理由があるからです。」
- 「その背景には、〇〇という事実があります。」
この、「私の言いたいことは…」は何個でも作ってください。
それらをつなぎ合わせれば、相手に伝わる立派な文章になるはずです。
次にやることは、冗長な表現(文の意味を重ねた表現や、同じ意味の言葉を繰り返すこと)を省略したりする一般的な方法です。
いくつか挙げてみましょう。
- わかりにくい言葉を避ける
専門用語や長い言葉は、読者にとって理解しにくい場合があります。
ですから小学生でもわかる言葉で書きます。小学生に言ってみて理解できないようなら書き換えます。学術誌や研究論文などは別ですが、そのくらいの意識でいて大丈夫です。 - 文章の構成をシンプルにする
長い文章を短く分割したり、箇条書きにしたりすることで、読みやすくなります。
また、文章を読んだ際に伝えたいことを先に述べるなど、重要な情報を前面に押し出すことで、読者が重要な点を見逃さないようにすることができます。
以上のように、シンプルな文章を書くためには、冗長な表現を省略する、わかりやすい言葉を選ぶ、文章の構成をシンプルにするといったポイントがあります。
これらのポイントを押さえることで、読者がすばやく理解できる、わかりやすい文章を書くことができます。
3.シンプルなプレゼン資料の作り方
プレゼン資料は、聴衆に伝えたい情報を効果的に伝えることが目的です。
しかし、情報を詰め込みすぎたり、デザインが派手すぎたりすると、聴衆は逆に混乱してしまうことがあります。ここでは、シンプルなプレゼン資料の作り方について解説します。
- デザインをシンプルにする
聴衆が注目すべき情報にフォーカスしやすいように、プレゼン資料のデザインはシンプルにしましょう。背景色は明るめの色に統一し、フォントサイズや種類も統一することで、視覚的な統一感を出します。 - 一つのスライドに一つのメッセージを設定する
プレゼン資料には、一つのスライドに一つのメッセージを設定することが大切です。情報が詰め込みすぎていると、聴衆がどの情報に注目してよいのか分からなくなってしまいます。 - グラフや図表を使ってわかりやすくする
数字やデータを説明する場合は、グラフや図表を使ってわかりやすく説明しましょう。ただし、グラフや図表も詰め込みすぎると逆に混乱を招くことがあるため、必要な情報だけを選択して使用しましょう。 - 発表する内容をまとめる
プレゼン資料の最後には、発表した内容をまとめるスライドを作成しましょう。まとめのスライドは、聴衆がどのようなアクションを取るべきかを示すことで、発表の意義を伝えることができます。
シンプルなプレゼン資料は、聴衆が理解しやすく、記憶に残りやすいというメリットがあります。プレゼン資料作成の際には、シンプルさを意識して作成しましょう。
まとめ
シンプルな文章の書き方には、以下のようなポイントがあります。
自分が伝えたいことを自覚し、言葉にできていることです。
次に、わかりにくい言葉を避ける、一つの文で一つの主題を伝える、視覚的な情報を活用する、などがあります。
シンプルな文章を書くことで、相手の理解を促進し、仕事の効率化につながります。
大切なのは、聴き手の立場に立って、伝えたいことをシンプルにまとめることです。