No.4 脳にも影響を与える肯定的な言葉がけ

肯定的な言葉がけは、人に対するコミュニケーションにおいて、与える印象が脳にも大きな影響を与えることが分かっています。

現実には、否定的な言葉がけの方がよく使われているケースが多いような気がします。

本記事では、肯定的な言葉がけの意味やその効果、また、否定的な言葉がけの問題点や具体的な肯定的な言葉がけの使い方や注意点についてお伝えいたします。

肯定的な言葉がけの大切さや、具体的な使い方を理解して、良好なコミュニケーションを実現してください。

肯定的な言葉がけとは

肯定的な言葉がけとは、相手の良い点を褒めたり、前向きな言葉で表現することで、相手の自尊心を高める効果があります。

例えば、仕事で失敗したときに「あなたは頑張っているね。だから、次はうまくいくよ」と言われたときと、「あなたは失敗が多いよね、だから次は頼むよ」と言われたときでは、後者の表現の方が嫌な気持ちになりますよね。

肯定的な言葉がけは、相手のやる気や自信を高め、コミュニケーションを円滑にする効果があります。

一方、否定的な言葉がけは、相手に対して不快感を与えたり、ストレスを与えることがあります。

例えば、「そんなことできないの?」と聞かれた場合、その言葉に対してプレッシャーを感じたり、不快な気分になったりします。

否定的な言葉がけは、相手の自信やモチベーションを下げ、ストレスを与える可能性があります。

肯定的な言葉がけの具体的例

お店のトイレでたまに「汚さないでください」という張り紙がしてある場合があります。

また、最近では「いつもキレイに使っていただき感謝します」といった張り紙にしているお店も増えてきました

この2つの張り紙は、同じ意図を伝えているのに、与える印象が全く違いますし、私たちの脳に対しても大きな影響を与えています。

「汚さないでください」は、汚すことを前提としたその行動をやめる言い回しで、「汚す」という言葉が脳に残ってしまうため、無意識に汚くする行動をしてしまいがちです。

反対に、お客様がキレイに使っていることが前提の言い回しで、「キレイ」「感謝」といった肯定的な言葉が脳に残る方が当然ながら気持ち良いイメージを与えます。

このような肯定的な言葉がけは、人に対しても同じです。

「病気を治す」より「健康な体になる」、「8時まで○○しちゃダメよ」より「8時になったら○○してね」の方が有効なのです。

肯定的な言葉がけは人にも脳にも快なのです。

まとめ

肯定的な言葉がけは自分自身に対しても有効です。

自分に「私は自分自身を大切にします」と言い聞かせることで、自己肯定感を高めることができます。

また、日常的な言葉遣いでも「できる」「良い」「楽しい」といった肯定的な言葉を使うように心がけると、ポジティブな気持ちが持続しやすくなります。

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