さて、第1回目は、日本には、古来から家訓があったこと、ストレス・悩みの80%は人間関係であること、人間関係のもつれの原因には未消化の親子関係などがあることや、うまくいっている家族の大きな特徴には3つあることなどをお伝えしました。
- 1つ目は、会話が多い
- 2つ目は、趣味など、親と子が同じ目標を持っている
- 3つ目は、夫婦がお互いに尊重している
今回は、実践例として私(代表なおぴろ)の家訓をご紹介させていただきます。
大切にしていること、してはいけないこと、を言葉にする
家族が調和のとれた方向に向かうために、効果的な方法に、目標、目的などを言葉にして共有することが挙げられます。
私たちは、何のために、どこに向かおうとしていて、何を大事にして、どんな行動をすればいいのか…のような基準が示されると、脳が無意識にその方向に進むようにできています。
企業でいうと企業理念や指針がない会社に、優秀な社員が育たないのと同じです。
企業も家庭も組織という点で相似形ではあります。
また、船の航海と同じです。目的地が必ずあるはずですし、心構えなどがあった方が効率的です。
ところが、目的地とは何かを探そうとする人が少ないのかもしれません。
それを「家訓」、「夫婦や家族で大切にしていること」など、で補っていくのです。
家訓を作ることは、生きることを模索したり、探求するための手段の一つかもしれません。
我が家の家訓をご紹介します
さて能書きはここまでにして、我が家の家訓をご紹介させていただきます。
大したものではありませんが、トイレに貼ってあるものです。
先祖代々の諸霊様に感謝いたします。
<生きていくために大切だと想うこと>
・すべては魂を磨くため、出会う人はすべて神様
・自然の仕組みに適って、調和のとれた方向へ向かうという、意識と意志を持つ
・すべて、必要・必然・ベストなタイミングで起こる
・良くも悪くも、すべての事象は、自分の持つ波動と同調・共鳴して起こる
・嫌なこと・理不尽なことこそ、大切な体験、気づき、感謝しよう
・自分の「直観」を観じて、委ねて、素直に謙虚に実行しよう
・自然界と同様に、必要最小限を心がける
・家族に向き合う、役割のヒントはそこにある
<天才たちがもっている価値観>
・人は常に最善を尽くしている
・あなたが相手から受け取った反応があなたのコミュニケーションの成果
・失敗はない、すべての結果は何らかの達成。自分の希望と合っているかどうかだけ
・問題、制限、とは一つの機会である
・全ての行動には肯定的な意図がある。そして、全ての行動には役に立つ場面がある
<自分の心に幸福になるソフトを創る>
・今日一日 親切にしようと想う
・今日一日 明るく朗らかにしようと想う
・今日一日 感謝をしようと想う
・今日一日 謙虚にしようと想う
以上が私の家のトイレに貼ってある家訓のようなもので、大切なこと、です。
先祖代々伝わる由緒正しい家訓を守るでもいい
・こうあるべきである
・このようにすべし
的な堅い表現から
・私たちのモットーは○○です
的な信条のようなものなど何でもOKです。
ようするに、夫婦がコミットしているものであれば何でもいい。
・大切にしていることを書き出してみる
・絶対にしてはいけないこと・許せないことを書き出してみる
その中から話し合って、文章にする。
ただし否定命令文は使ってはいけません。
(例えば「タバコを吸わない」はNGで、「健康になる」のようにする)
そして1日に何度も目にする場所、トイレに貼る。
- 子供には強制するのではなく、聞かれたら意味や意図を説明する
- そして創った本人たち、夫婦がまず実践すること
- 何か違和感を感じたり、次のステージがきたかなと思ったら修正していく
- この繰り返し
想像してみてください。
毎日毎日、ボーっとトイレに貼られた夫婦が決めた大切な言葉を何度も眺めて何年も経つのと、そこに何もないのとを。
それは、必ず無意識に入っていきます。
まとめ
家族の目的、家族の方向性をその家族なりに考えることです。
- 何のために家族が存在して、どうなればその家族にとってベストなのか
- 時が経ったとき、何を一番大事にしている家族だよねと子供に語って欲しいのか
- 何か予期せぬトラブルが起きたときに、どういう心構えでいて欲しいのか?
これらのことを少しでも考えていかれる家族が増えていくといいですね。
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家訓プロジェクト第3回はこちらからご覧ください↓