今、アクティブバースをお薦めする理由!―アクティブバース出産のメリットを徹底解説

アクティブバース出産とは、妊婦さんを主体に考えて楽な体勢で出産する方法です。
アクティブバース出産をすることによってストレスや不安を減らすことができ、お母さんと赤ちゃんの負担も軽減できるため、最近では取り入れている病院も多くあります。

しかし「アクティブバース出産って、何がいいの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は「アクティブバース出産とは」「アクティブバース出産のメリット」について、ご紹介していきます。

圭

実際に東京のアクアバースハウスという施設で
水中出産した私がナビゲートいたしますね!

アクティブバース出産とは

アクティブバースとは、妊婦さんが自分の好きな体勢でお産することを指しており、自主的に出産方法を選べることから、楽な体勢でストレスなく出産することができます。

今までは、分娩室がある場所で出産することが基本でしたが、妊婦さんにとって楽な姿勢で出産するという方法です。

ここがポイント!

例えば、四つん這い、しゃがむ、などの好きな体勢、水中出産など、少しでも痛みが和らぐ方法を取りながら、自然の力に任せて出産することが可能です。

例えば、日本赤十字社医療センターでは

  • 水中出産
  • 畳付きの分娩室
  • 入院〜出産まで、同じ部屋で過ごせる
  • 高級感を感じられるバス付きの部屋(家族も一緒に過ごせる)

このようなアクティブバース用の部屋が用意されています。

ただ、アクティブバースを選択する際には「バースプラン」と呼ばれる出産前に書くシートと医療者との話し合いが必要です。また、体位によっては選択できないことや体重管理なども徹底するため、知識を深めていくことが重要です。

圭

私の場合、自宅のような施設でしたのでとても安心できました!
お医者様ではなく産婆さんでした。病院とも提携していましたよ。
赤ちゃんは本来は泣かないものとか、会陰切開は将来のためにやらない方がいいとか、
いろいろと教えてくださいました。

アクティブバース出産のメリット

アクティブバースは、自分が好きな体勢で出産することができるので、母子ともに負担が少なく済むなど様々なメリットがたくさんあるのです。

しかし「具体的にどんなことが違うのか」と疑問に感じている方もいると思います。

そこで、ここからは「アクティブバース出産のメリット」について、ご紹介していきます。

① 緊張せずにリラックスできる

出産は分娩室で行われるのが一般的ですが、初めて出産を経験する方にとって、慣れない部屋や不安でいっぱいになってしまうことが多いです。

しかし、アクティブバース出産を行えば、お母さん好きな体勢。
つまり「横になっている・立ったまま・部屋を歩き回る」などで出産を進めることができるため、ストレスや緊張を和らげることができるのです。

その間のスタッフは、陣痛に耐えているお母さんを見守ってくれるだけなので、スタッフから「こうした方がいい」などと言われることはありません。

このように、陣痛の激しい痛みを和らげることができるのも、アクティブバース出産のメリットです。

圭

私は出産直前まで階段を歩かされました(^^ 
そうすることで陣痛が始まってから子宮口が
全開しやすくて安産に繋がるそうです

② スムーズな出産をすることができる

アクティブバース出産は、仰向けに出産するなどの決まりがないことから、スムーズに出産することができます。

なぜなら、出産をスムーズに行うためには、リラックス状態を作り出すことが必要であり、アクティブバース出産にすることで、筋肉の収縮や産道を緩める効果も期待できるからです。

出産がスムーズに進むことで母子の負担も少なく済ませることができ、その後の赤ちゃんのお世話に体力を温存することが可能です。

③ 痛みに弱くても大丈夫

出産のことを調べていくと「激しい痛み」「耐えられずに泣いた」など、激痛をイメージさせる言葉が多いため、不安になってしまう方も多いと思います。

出産は、陣痛がどれだけ激しくても、子宮口が開いてなくては赤ちゃんを産むことができません。
そのため、赤ちゃんが生まれるまでいきむのを我慢しなくてはいけないのです。

しかし、いきむのを我慢するというのは、激しく体力を消費してしまう行為です。
そこで、アクティブバース出産を利用することで、最後まで体力を温存することが可能です。

楽な姿勢で痛みを逃していくので「痛いのが嫌い!」というお母さんでも陣痛に耐えることができ、無駄に意識をしなくていいので不安も軽減されていきます。

このように、アクティブバース出産は「痛みに対する不安」も取り除いてくれる方法なのです。

④ 会陰切開のリスク軽減

出産でお母さんが一番気にする場所として「会陰切開」が挙げられます。
出産の時には、あらかじめ会陰を切開しておくことで傷口の悪化を防ぐ処置が行われていますが、できれば会陰切開をしない選択肢を取りたいお母さんたちもいることでしょう。

そこで、あらかじめアクティブバース出産を選択しておけば、会陰マッサージで会陰の伸縮性を持たせたりすることで、会陰の裂傷を防ぐことが可能なのです。

また、好きな体勢で出産することによって、いきみすぎてしまい会陰が切れてしまうなんてことも防ぐことができ、自然の力を使いながら赤ちゃんのペースで出産が可能になります。
そのため、会陰がしっかりと伸びてから出産できる場合が多いのです。

ただ、会陰の伸縮の度合いは、人によって大きく変わってきてしまい「絶対に会陰を切らずに済む」ということではありませんので注意が必要です。

⑤ お父さんも気軽に参加することができる

アクティブバース出産では、いろんな体勢で出産できるため、支えてもらう人が必要になります。
そのため、お父さんも出産に対して気軽に参加することができるのです。

アクティブバースでの出産は、資格を持った産婆さんが運営している施設が多いです。
施設によっては、出産から3日間は父親も宿泊して母子のそばでいっしょに眠ることができる場所もあります。

一般的な出産では、手を持って声をかける…なんてことが多いですが、正直言って「どのような声かけをすればいいのか」と悩んでしまいますよね。

しかし、支えるなどのそばにいてあげる行為なら、悩んだり、緊張しなくて平気なのです。

出産後も「2人で一緒の思い出を語れる」という点も人気の理由であり、出産の過程を一緒に経験することで、お父さんの自覚も芽生えやすくなります。
アクティブバース出産は、このような「産後の関係性」まで良くしてくれるメリットがあるのです。

圭

私は主人の立ち合い出産を選びました。
出産中に産婆さんからぼーっと見てないでハグしなさい!
と主人が叱られて(^^、後ろからハグされて出産しました。
男の人にとって出産シーンは衝撃だったようです!

⑥ 分娩室にいく必要がない

なんと言っても出産でいちばん大変なのは、子宮が開いたあと分娩台に登る行為です。
陣痛の時には、陣痛室で待機しなくてはいけないので「最初から分娩室にいたい」という願いも叶いません。

しかし、アクティブバース出産では、冒頭の例のように「陣痛室+分娩室」一体型になっている部屋が多く、移動する必要がありません。

出産を経験したことがある人には、このメリットが人気の理由です。

フリースタイル出産をする際の体勢

アクティブバース出産が初めての人は「どんな体勢でもいいって悩んでしまう」方が多いと思います。

そこで、ここからはアクティブバース出産に多い「横向き」と「四つん這い」について、ご紹介していきます。

圭

自分の体が一番楽で生みやすい姿勢を知っているようですね。
自然にまかせる、あるがままってこうなんだって思いました。

① 子宮の重みを軽減:横向き

アクティブバース出産で横向きになる場合には、畳や布団の上で寝そべる感じで、横向きになります。
左側を下にして、左足を伸ばしつつ、右足を曲げることで、さらに楽な体勢にすることが可能です。
この横向きは、子宮の重みを軽減してくれる体勢で、普段寝る時と変わらないのでリラックスしやすくなるのもメリットです。

分娩のときには、スタッフが片足を持ちながら赤ちゃんを取り上げてくれるため、会陰がゆっくりと伸びて、傷ができにくくなっていきます。
また、赤ちゃんを取り上げる行為をお父さんにやってもらうことができる病院も多く、思い出作りにも最適です。

② 四つ這い

四つん這いの状態になることによって、腰痛の痛みを軽減することができます。
また、椅子に掴まりながら上半身を起こしてあげることで、赤ちゃんが重力通りに降りてきてくれるため、スムーズに出産を行いたい方にオススメです。

まとめ

今回は「アクティブバース出産とは」「アクティブバース出産のメリット」について、ご紹介しました。
アクティブバース出産は、お母さんと赤ちゃんの負担を最小限に抑えてくれ、ストレスを感じることなく出産することができます。

また、出産後の体力を温存することができるため、その後の育児もスムーズに行えるのです。
「アクティブバース出産が気になる」という方は、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

圭

出産後に赤ちゃんを主人に会わせるのと違い、
過程を見てくれたことで、命の重みを何倍も観じたようです。
出産がどれだけ尊いことなのかをしみじみ語ってました(^^
感謝です