No.21 主導権を握るための会話術

人との会話において、主導権を握ることは重要です。

主導権を握ることで、会話の流れを自分のペースに巻き込むことででき、自分の意図や考えを伝えることができます。

例えば、営業などで商品のセールスに活用することも可能です。

この記事では、相手の考えや意見を引き出し、会話をコントロールするアプローチによって、主導権を握るための会話術を探求していきます。

相手の考えを引き出す質問術

会話において、相手の考えを引き出すことは主導権を握るために重要です。

主導権を握るための鍵は、「相手に質問を投げかけ、相手に答えさせること」です。

質問を投げかけるということは、会話の方向性を「質問した内容の方へ導くこと」になるからです。そのための重要なポイントは、「質問をして、相手に答えさせる」です。

一見、聞き手になって主導権とは無縁に見えますが、質問をすることで相手に考させて、相手の頭の中を支配することができます。

さらに質問をすることで「自分に興味を持っている」と感じ、信頼度が上がります。

優秀な営業マンが実はそうなのです。

商品アピールはせず、訊きながら誘導しているのです。
「それおもしろいですね」「もっと詳しく教えて」「なぜですか?」などです。

このように、相手に質問を投げかけることで、相手の関心や意見を引き出し、会話をコントロールすることができます。

以下に、相手の考えを引き出すための質問術を紹介します。

  1. 開放的な質問を活用する
    相手に自由な回答を促すために、開放的な質問を使いましょう。「どう思いますか?」や「なぜそう思うのですか?」など、相手の意見や考えを深掘りする質問です。これにより、相手の本音や詳細な情報を引き出すことができます。
  2. 追加の質問で詳細を引き出す
    相手の回答に対して更なる質問を投げかけることで、詳細な情報を引き出しましょう。「具体的にどのように感じましたか?」や「それはどのような結果をもたらしましたか?」など、相手の経験や意見について詳しく聞くことで、より深い会話を展開できます。
  3. 共感と質問の組み合わせ
    相手の話に対して共感しつつ、さらなる質問を投げかけることで、相手との共感を深めながら会話を進めましょう。「私も同じような経験があります」と共感を示し、「それに関連して、どのような対策を考えましたか?」と質問することで、相手の考えやアイデアを引き出せます。

相手の考えを引き出すためには、相手が深く考えるきっかけを与える質問や、相手の情報や意見をより具体化するための質問を活用します。

例えば、「それを達成するためにはどのようなステップが必要ですか?」「それにはどのような資源が必要ですか?」などの質問は、相手に具体的なアクションや要素を考えさせることができます。

さらに、「なぜその方法を選びましたか?」「どのような結果を期待していますか?」などの質問は、相手の意図や期待を明確にする手助けとなります。

質問は単なる情報収集だけでなく、相手との相互理解のためのツールとしても機能します。

相手の考えを引き出すための質問術を活用することで、会話の主導権を握り、自分の意図を伝えることができます。

主導権を握るためには、自分に有利な質問をして方向性を導きつつ、その過程の中で、自分の意図を伝えていきます。

さらに、相手との共通点や興味に合わせた話題を提供することで、相手とのつながりを深めておくことはとても有効ですから、聴き上手な姿勢と適切な反応やフィードバックを行うことはとても重要です。

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まとめ

会話において主導権を握るための会話術は、相手に質問を投げかけて自分の意図を伝えることや、相手の意見や感情に共感し尊重することが重要です。

主導権を握りながらも相手を巻き込んだ対話を目指し、効果的なコミュニケーションを実現しましょう。

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