認知とストレス

あなたは心理学の専門用語である「認知」についてどの程度知っていますか。日常生活で使う機会はないにしても、日々のストレスと向き合いコントロールする為にも認知を意識し行動することはとても重要なことだと考えられています。

認知とはどのようなものなのか?またその原因となるストレスが発生する要因等含めて説明します。

1、認知とは?

そもそも認知とは、目の前にある物事や自分の状態を知る為の働きだと考えられています。日常生活を支えるうえで、見たり、聞いたり、触れたり、記憶するなどの行動が含まれます。
もっと簡単にいうと、物の受け取り方や考え方のことになります。「思考の癖」とも言われるものです。

この認知は重要なものでなかには物事の捉え方が原因になり、自分で心を苦しめてしまっている場合もあります。相手の何気ない行動に傷ついてしまったり、自分を責めてしまったり、怒ったまま止められないなどの感情のコントロールができず、悩んでいる人はいませんか。

私たちは自分が置かれている状況に対して主観的な考え方をしています。これは絶えず行われているものですが、なにか強いストレスを感じているなど、特別な状況下になると認知に歪みが生じてしまい正常な判断ができなくなってしまいます。

不安感が強く出てしまったり、抑うつ感が強く出てしまい、認知により強い歪みが出てきてしまいます。こういった歪みがおきてしまったときに、悲観的になりすぎることなく現実的な考え方を維持しなくてはいけません。

この認知については高齢者に多いものだと思われがちですが、実際働き世代を始め若い人でも認知の歪みで苦しんでいる人はたくさんいます。

2、ストレスが発生する要因

そもそもストレスとはなんだと思いますか。ただなんとなく存在するものではなく原因があってはじめて発生するもので、ストレッサーと呼ばれる物理的なもの、科学的ななもの、社会的なもの、生物的なものなどの因子が生まれることによって生じます。

それに対して受け手は自分の価値観や経験を元に「これは自分にとって害になるのか?そうでないのか?」を判断します。これを「認知的評価」といい、対応しきれないときにストレス反応として出てくるのです。私達はストレスを感じると、物事に対して悲観的な考え方になってしまったり、問題を解決できない状態に追い込んでしまいます。

この認知に対して働きかけ気持ちを楽にし、バランスを取ることを認知療法・認知行動療法といいます。心理学ではよく用いられる技法の一つですね。

3、認知の調整を行う認知療法・認知行動療法とは

認知行動療法では、うつ病やパニック障害・心的外傷後ストレス障害などのさまざまな精神疾患に対して、効果が実証されると考えられています。実際に欧米では当たり前のように使われているものでもあります。

気持ちに何らかの動きや動揺が生じたときに、クライアントの頭の中に浮かんできた考えに目を向けます。現実とはどのぐらいの差があるのかを検証することで、両者のバランスを維持していきます。

悩みや長所などを引き出し行動的技法で生活のリズムを整えていきます。カウンセリングではクライアントと協力しあい、信頼関係を築いた上で問題を解決する方法を見出していかなくてはいけません。

4、まとめ

認知の歪みを正すことができれば、ストレスを感じにくく心が楽になります。人それぞれに物事の捉え方や考え方は違い、一律ではありません。同じような環境にいる人でも心が病んでしまう人もいれば、そのまま日常生活を送れる人もいます。

認知の歪みが生じる原因をはっきりとさせ、認知を変えていくことでストレスに負けない生き方にも繋がります。