会話のキャッチボール

私達が当たり前のように行っているコミュニケーションは、常に一定のルール通りである限り人生に喜びをもたらしたり明るい気持ちにしてくれるものです。人間が生きていく理由のようなもので目的とも言われています。

でも現実のコミュニケーションの多くは挫折してしまったり諦めるなど、完了しない状態のままになりそれが不満やストレスをなります。人間にはカンパセーション(会話)が重要です。それぞれの異なる視点に基づいて何かを探求したり、お互いに共有している事実がはっきりとしています。

1、コミュニケーションは一方通行では成り立たない

そもそも会社などの組織はカンパセーションで成り立っており、1つの部屋にさまざまな役職の人が集まって会話をする機会があると思います。会社というのは1人1人が協力しあって組織を作り上げており、お互いがうまく機能するようにしています。

コミュニケーションというのは一方通行では成り立ちません。発した言葉に対して相手が言葉を返す1対1が基本です。このコミュニケーションの経験を積むことによって基本敵な考え方が出来上がってきます。ボールで考えるとわかりやすいのですが、行ったままではキャッチボールは成り立ちません。

話す→聞くを繰り返すことによってコミュニケーションが成立していきます。また、会話をする為には「スタート」の意識があることが大前提です。会話をするうえで、相手に「伝えたい」「関わりが欲しい」などの欲求が生まれます。

また会話を成立させるためには、相手が会話に対して同意することも必要です。さらにコミュニケーションを交わし続けることに同意も必要です。例えば話の途中で相手が怒り出してしまったり話を遮るような行動があれば、相手は同意していないことになります。

2、自分自身と向き合うことは必須

また話をするときは、相手だけでなく自分自身とも向き合う必要があります。今の自分のありのままの姿が写されることも多く、常に自分がはっきりとしていないとコミュニケーションは成立しません。直面することによってコミュニケーションが成立するのです。

また、コミュニケーションは相手との適度な距離もかかせません。距離が遠すぎても近すぎてもお互いの距離が成立しません。コミュニケーションの約束事として、距離は適切であること、会話はキャッチボールが必要であることを熟知しなくてはいけません。

まず会話を始める意思を持つこと、注意を促し同意を取る、完了するためのキャッチボールをはじめることが重要なのです。どれがかけても会話のキャッチボールにはなりません。

3、会話の未完了はどんな影響をもたらすのか

コミュニケーションが成立せず会話が未完了になってしまった場合、どんな影響をもたらすのかについても把握しておく必要があります。会話のキャッチボールでは“間”が重要です。間をあけずに投げ返してしまったり、過度な待ち時間、ばらばら、相手の意見を自分で言ってしまうなどキャッチボールの成立を阻害してしまうこともあります。話をしていて心地よいと感じなくなってしまい、会話が成立しなくなってしまうのです。

また同意のないコミュニケーションであり、評価ばかりをしてしまうと話を続けるのが嫌になってしまったり、ときには自己主張をせざる得なくなってしまいます。相手の意見に対して同意できるかどうかは別の話であり、同意するというのはコミュニケーションを成立させる為にも重要な役割を担うものになるのです。

また、会話ではAさんがBさんに話した会話を受け取らずに別の話に差し替えてしまったり、聴いたことに対して適切な返事がないと不快感を覚えることになります。例えば「元気ですか?」と質問したのに「いい天気ですね」と言われたらどう思うでしょうか。

未完了というのは過剰にエネルギーを消費してしまったり、ストレスの原因になります。

4、まとめ

会話のキャッチボールを成立させるのは思っているよりも複雑で難しいものです。できたつもりになったまま話していると、コーチングで相手の心を開くことはできません。会話のキャッチボールはまずは知ること、練習を重ねることによって結果に繋がるはずです。