No.69 成果に導く言葉がけ、失敗に導く言葉がけ

私たちが日常で口にする言葉の中には、思わぬ力が秘められています。

一見、励ますつもりで放った「失敗しないように」という言葉が、実は相手の心に逆効果をもたらしていることをご存知ですか。

このブログでは、そうした無意識の言葉の罠と、言葉を正しく選ぶことで得られる効果についてご紹介いたします。

言葉ひとつで変わる人の心理と、それを最大限に活用する方法を見ていきましょう。

成果を上げる言葉がけ、失敗する言葉がけ

普段、何気なく使っている言葉が、実は、相手にすごく影響を与えているということをご存知ですか?

例えば、仕事や試験、試合等の際、よく声かけされているのが、「失敗しないように頑張ってね!」という言葉です。

実はこれ、効果がないどころか逆効果になります。

この言葉がけには、表面的には「失敗しないように」という意志が含まれていますが、実際には相手の脳に「失敗」というネガティブなイメージを強く植え付けてしまいます。

これは、人の脳が「不」や「無」などの否定の部分よりも、具体的な行動や状態を優先的に認識するためです。

その結果、言われた相手は「失敗」のイメージが強まり、不安やプレッシャーを感じたりすることとなります。

それに対して、「成功するように」という肯定的な表現はどうでしょうか。

この言葉がけは、相手の脳に「成功」というポジティブなイメージをダイレクトに伝えます。このため、聞き手は自信ややる気を感じ、積極的に行動しようというモチベーションが高まります。

ですから、「成功するように頑張ってね!」という言葉がけの方が100倍は効果があります。

「病気を治そう」より「健康になろう」、「汚すな」より「綺麗に使おう」です。

短い言葉の選び方一つで、相手の感じる気持ちや行動に大きな差が生まれますから、私たちが日常で伝える一言の影響力は、決して侮れないものです。

ビジネス現場での具体的な活用方法

ビジネスの舞台では、成果を追求する中で、どんなコミュニケーションをとるかがチームの成果やモチベーションに大きく影響します。特に言葉の選び方は、チームのエネルギーや業績向上のカギとなる要素です。

まず、否定的な言葉がけを避けるためのトレーニング方法として、日常の業務の中でよく使用するフレーズをリストアップし、それを肯定的な表現に書き換えてみることが効果的です

例えば、進行中のプロジェクトで「ミスがないように」という指示を出す場合、「98%の達成率を遂行しよう」という表現に変えてみるなどです。

次に、肯定的な言葉の選び方ですが、具体的な実例を挙げて考えてみましょう。

「遅刻しないように行動する」という指示よりも「時間を通りに開始する」という具体的な行動を促す言葉がけの方が、明確な目標が見えるため、行動しやすくなります。

最後に、チームのモチベーションや業績向上に繋がるコミュニケーションの実践方法として、定期的なフィードバックの時間を設け、それを肯定的な言葉で伝えることが重要です。

たとえば、「今月の業績は前月比で10%アップしました。この調子で次も頑張っていきましょう!」といった具体的な肯定的表現で、チーム全体の士気を高めることができます。

肯定的なコミュニケーションは、ビジネス現場でのチームワークや業績の向上に不可欠です。

まとめ

私たちが日常で無意識に使っている言葉は、相手の心や行動に大きな影響を与えます。

否定的な言葉よりも肯定的な言葉を選ぶことで、相手のモチベーションを引き上げる力があります。

特にビジネスの現場では、肯定的なコミュニケーションを心がけることでチームのモチベーションや業績を向上させることが可能です。

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