「褒める」と「ねぎらう」の違いってご存知ですか?
人と接するとき、褒めることが良いとされますが、実は「褒める」と「ねぎらう」という行為には大きな違いがあります。
成果を達成した見返りにする行為なのか、相手を尊重しているのか、です。
せっかく、相手を評価しようとしているのであれば、その意味を理解して、きちんと使い分けを行いましょう。
そうすることだけで、相手に勇気や自信を与え、モチベーションを高めることができます。
「褒める」と「ねぎらう」の違い
褒めるとねぎらうは似たような言葉に思えますが、実は微妙に異なる行為です。
この「褒める」という行為は、一見、相手を尊重している良い行為にみえますが、正確にいうと実はそうとも言えません。
褒めるという行為は、相手が成果を出したときに「お前にしてはよくやったな」という意味が含まれることが多いのです。
なぜなら、褒めるときというのは、相手が何か成果を達成した見返りにする行為だからです。
いわゆる成果主義と同じものがその根底にあるのです。
一方、「ねぎらう」という行為は、相手ががんばっている姿勢を尊重し、その労に対して感謝することが目的です。
つまり、相手を尊重するということが背景にあるのです。
相手を褒めるときとねぎらうときの違いを理解し、相手を尊重する言葉遣いを意識してみましょう。相手がやる気を出し、成長するためにも、ねぎらいの言葉がとても有効です。
例えば、子どもが学校でいい成績を取ったとき、褒めるよりも「毎日の努力が報われたね、がんばったね」とねぎらってあげることが重要です。
また、職場でも同様に、部下がプロジェクトで結果を出した時、「素晴らしい結果になったね、でもそれは君の日々の努力があったからこそ実ったんだよ」と伝えてあげます。
このように、もし相手を褒めるのであれば、結果を褒めるのではなく、そのプロセスを褒めてあげることが大切です。
なぜなら、プロセスを褒めることで、相手が過去に行ったすべての努力や挑戦に対しての感謝や評価を示しているからです。
まとめ
私たちの深い部分ではどちらを望んでいるかお分かりですね。
労いの言葉やプロセスを褒めることで、相手が自分自身に対して肯定的な気持ちを持ち、勇気や自信を持って次のステップに進むことができます。
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