働く人の課題解決事例4:社会性のあるNPO法人としての活動を日本全国に広めたい!

過去に法人・個人事業主向けとして対応したビジネスに関しての問題・課題やそれらの解決に向けた事例を簡単にお伝えさせていただきます。

経営側として、管理業務としてなど、少しでもビジネスのヒントになれば幸いです。

事例4|社会性のあるNPO法人としての現在の活動を日本全国に広めたい!

相談内容:

難病を三大医療に頼らずに自助努力で治癒していくためのノウハウを提供する団体です。この団体の代表者はすでに著書を数冊発行されている方で、定期的にセミナーを開催したり、会員向け会報誌を毎月発行していて、患者会の運営も行っており、仕組み自体は既に出来上がっている状態でした。

経営の方は決して安定しているとはいえませんが、自分で勉強したり、何か手を打たないといけないと思っているが煮詰まっているというご相談でした。とにかく広めたいという熱い想いがありました。

※代表、社員数名、アルバイト・パート10名

解決策・提案:

  1. フェーズ1
    まず代表の考え方をお聴きして、書籍を読み、セミナーに数回参加し、無理をお願いして患者会にも参加させていただきました。その結果、お伝えしている内容は社会性が高く、ここの代表が言われるように、今の時代、貴重な意見という意味で確かに必要だと思われました。

    そこで、マーケティング業界で少し昔に流行った「小冊子」を作成して、無料で配布するという提案をしました。本当に発振内容が素晴らしいものであるなら、難病とそのご家族の方にまず無料で読んでもらえば、ある一定の方は会員もしくは関連商品を購入してくれるはず…理論上はこうです。

    ただし、問題は制作料金、B6サイズ 80ページ程度で小冊子を作る場合、費用対効果からみて、最低ロットは3000部あたりで、数十万かかりますから、当初は社内は猛反対されました。どちらにせよ広告費は必要なので、一度トライして、配布後の利益がでるのか損するのか、を見て存続を決めようとなりました。

    結果は、利益がでることがわかりましたが、それよりも反響の大きさが社員を変えていきました。
    こうして、当初、小冊子を無料配布することを戦略の軸にしました。

    「送料さえ負担していただければ何十部でもお送りいたします」の効果も相まって、2年120万部配布を目標に実行に移すと、わずか2年で達成しました。

    さらに、フジテレビのバイキングで難病克服された方がその小冊子のお話をされるまで広がっていきました。
    SNSの時代だからこそ、すぐに誰にでも渡せる小さな紙媒体は有効だと思います。

  2. フェーズ2 DMパッケージの見直し
    無料小冊子の配布数が伸びていくと、会員数が増えていきます。そこで毎月お送りする会報誌に同梱するチラシなどを見直しました。
    通販会社が活用するパッケージに見直しました。それは、セールスレター、チラシ、商品一覧、お客様の声、スタッフおすすめ、わかりやすい申込書、などです。
    また、初回注文後に、お礼ハガキ、7日後、21日後に手紙というDMでフォローする仕組みを構築すると、売上も順調に上がっていきました。
  3. フェーズ3 FAXとテレマーケティング
    以前から、病院に対して当団体セミナーのポスター&チラシ設置のご協力の電話セールスを行っていました。

    それに無料小冊子が加わることもあって、FAX&電話セールス、トークスクリプト(会話方法)を見直すことにしました。
    電話勧誘を行う人のイメージを変えるために「コミュニケーター」と呼ぶようにしました。コンビニでも、スタッフと呼ばずクルーと呼ぶあれと同じです。営業をするのではなく交流を行う人なのです。

    流れは、対象の病院などにFAXをお送りした後で、「お送りしましたがご覧いただけましたか?」と電話をかけるのですが、その際のトークスクリプトを一から作成しました。

    20秒以内で大きな特徴を2つ挙げながらこちらのサービスとチラシ設置協力の件を伝えます。興味があるようであればお願いする。そうでなければ丁寧にお礼を伝えてさっさと電話を速攻で切る、というものです。

    例えば、平均30件に1件の協力病院があると分かれば、29件を断われるのがコミュニケーターの役割ですから、嫌な説得をする必要がないようにします。
    そのことを共有していればストレスがかなり軽減できます。

商品やお店のコンセプトを20秒以内で説明する

コンセプトを創る上で、優れた質問があります。
このような質問です↓

————————————————–
あなたの販売していく商品・サービスを、
小学生にもわかるように20秒以内で説明するならば、
それはどんな説明か?
特長を2つ挙げながら説明して下さい。

————————————————–

というものです。

あなたはご自身で扱う商品サービスを20秒で伝えられますか?
あなたはご自分で運営されているお店について20秒で伝えられますか?

例えば、

  • あつあつのピザを30分以内にご自宅までお届けいたします!
  • 治療院や歯科医院向けにお客様を維持するために必要な販促ツールのニュースレターをひな型にてご提供いたします。ワードで5分で完成です。

のようになります。

20秒というのも意味があります。

テレマーケティングでは、20秒くらいを超えたあたりから電話を切られはじめます。
そのため重要なメッセージは、20秒以内で伝えなければいけません。

20秒というのが一つの基準になります。

コンセプトを創る質問は、上記のものだけではありませんが、
まずは、簡単に創ってみましょう。
作成要領はこんな感じです↓

  1. 20秒にこだわらずに書きだしてみる
  2. 文章を削っていく
  3. 文章を整える
  4. 1に戻る・・・繰り返し

商品コンセプトは、一回創って終わりではなく、改善して見直していくものです。

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