言葉によるビリーフチェンジ｜働く人のコミュニケーション学

あなたは「私にはできない」「どうせ頑張っても認めてもらえない」と諦めたり、消極的な考え方をしてしまっていませんか。自分に価値がないと話す人もいれば自分は誰にも愛されていないと思ってしまう人も…。

こんなマイナスの思考のままでは、あなた自身が自分に自信を持てなくなってしまったり、何もやる気がわかなくなってしまいます。言葉による「ビリーフチェンジ」とはどのようなものなのか？詳しく説明していきます。

１、ビリーフチェンジとは

あなたが何かをイメージしたときに「できない」「不安」「恐怖」などの負の気持ちはマイナスのビリーブから生まれてくるものです。あなたが目指している成果に対しての妨げになったり、思考や感情がうまくいかなくなってしまうこともあります。

本来であれば目指すべきなのがプラスのビリーフです。あなた自身の魅力を引き出すだけでなく、結果につなげる為の考えや行動のことをいいます。プラスのビリーフが強ければ、あなたが目指している魅力的な未来につなげることができます。

最高の人生を手に入れ結果を出す為の方法こそが、ビリーフチェンジなのです。マイナスのビリーフをプラスに変えていくことで、ほしい結果を手に入れることができるのです。

２、ビリーフチェンジの事例をご紹介

ビリーフチェンジでの事例を説明します。
例えば「私は無力で存在価値がない」と長いあいだ自分が幸せになるのを否定した人がいるとします。自分を無意識のうちに追い込むマイナスのパターンを繰り返し、逆境にいることで安心感や諦めを得ていました。

自分が無力だと思い込んだ原因は、子どもの頃の両親の不仲やいじめにあります。しまいには身体を壊してしまうほどのストレスを経験しましたが、「今の私には力がある」と思うプラスのビリーフを手に入れることによって、人生の流れを大きく変えることが出来たのです。過去のトラウマやマイナス要因を思い出すことがなくなり、毎日の人生が充実した時間になりました。

このような事例を知ると「なるほど！」とおもえるのではないでしょうか。ビリーフチェンジはさまざまな場面で使える手法なのがわかってもらえたと思います。ビリーフチェンジを成功させる為には“肯定的な理由”になり、あなた自身が存在する理由のようなものです。

３、ビリーフチェンジを成功させる手順とは

ビリーフチェンジを成功させるための手順について説明します。それぞれに目的がありますし、人によってもこの手順通りとは限りません。こちらで紹介するのは基本的なものです。

マイナスのビリーフを紙に書いて明確にします。どんなマイナスのビリーブを変えたいのか、まずは明確にしたうえで望むゴールを決めます。漠然としたものでも構いません。明確にしたうえでどんな感情が浮かんできましたか？ゴールの結果を妨げるものであれば、それこそがマイナスのビリーフになります。
次にマイナスのビリーフを一度疑います。感情・思考・行動はマイナスに強く影響を受けやすいので、一度緩めてあげることが大切です。プラスのビリーフの結果を出しやすいようにマイナスを少し緩めていきます。本当にそれがマイナス要因なのか？どうしてマイナスになるのか？その根拠はなんなのか？
マイナスのビリーフからどんな感情や感覚を緩め感覚の変化を行います。イメージを一度自分から遠ざけて近付けていきます。イメージを小さくしたり大きくしたり、白黒にしてみたり、ぼやけさせたり鮮明にしてみたりを試してみます。一度姿勢を正して口角をあげ深呼吸を10回します。このときポジティブな感情を思い出してみてください。
実際にどんなビリーフを得たいのかを明確にします。脳は空白になった部分を埋めようとするので、マイナスの部分をプラスにできるように変えていきます。
マイナスのビリーフが持っている肯定的な目的を感じながら、明確にして満たしていきます。毎日3分でいいので続けることが大切です。肯定的な考えを持っている状態を長くしていきましょう。
マイナスのビリーフに付いての事実確認を行い、思い込みや体験を見直すようにします。これを再定義といい、意味付けを変えるだけでビリーフが大きく変わります。
アファーメーションを使ってプラスのビリーフにします。五感を刺激して思考や感情や行動を引き出していきます。「私は幸福な人」とプラスのビリーフを口にする習慣が大切。
小さな成功体験を積み重ね、ビリーフを強化していきましょう。それこそがあなたの自信に繋がり、できる気持ちが強くなります。