世界を認識している方法:VAKを使えば相手の行動心理がわかる

人間はなにかの事象や過去の出来事を想像して体験するときも含め、さまざまな場面で五感を使用しています。NLP心理学のラポールでも「VAK」と呼ばれる考え方があります。人間は無意識のうちに五感のなかでも偏った分野に集中する傾向があります。今回は、ラポールのVAKについて説明していきます。

1、VAKとは

VAKとはみなさんもご存知の通り「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」のことをいいます。NLP心理学ではこの五感を五通りで考えるのではなく3つのタイプに分類しています。それを「視覚Visual」「聴覚Auditory」「身体感覚Kinesthetic(触覚・嗅覚・味覚)」で分類され頭文字をとってVAKといいます。

わたしたちはVAKを使って情報を処理しているのですが、人間にはそれぞれ得意分野もあれば不得意分野もあります。全く同じ情報を得ているとしても、情報を処理するうえで人によって優位に働く部分が異なるのです

2、VAKは大きく分けて3つのタイプに分類できる

まずは、VAKそれぞれの具体的な特徴や違いについて説明します。

1. 視覚タイプ

なにか話をしているときに目が上に動く傾向のある人です。話をしているときに、早口で話しをする人や椅子には前のめり気味で座り、呼吸が浅い特徴があります。重視しているのは主にデザインなどの外見になり絵を見ながら記憶することが多い人です。頭に描いているイメージを手を使って表現しようとします。

視覚タイプがよく使いがちな言葉には「見る・狙いをつける・観察する・見えない・ぼんやり・見通し」など。

2. 聴覚タイプ

なにかを話しているときに目が左右に動くことが多く、なんでも論理的で理論的な話をします。自分のうんちくを人に話すのが好きで独り言が多く人との会話も好きで自分から積極的に話しかけます。ただ気難しい一面もあり腕組をしたりなにか雑音があると物事に集中できない一面もあります。音楽が好きな人も多いかも。

聴覚タイプがよく使いがちな言葉には「話す・言う・聞く・静か・共鳴」や擬音語、感嘆を表現するような言葉など。

3. 身体感覚タイプ

なにか話をしているときに目が下に動く傾向にある人で、比較的話し方はゆっくりめです動作もゆっくりとしているのでのんびりしていたりおっとりとした性格に見られます。何よりも居心地の良さを重視するタイプになり、早口の人が相手だと話についていけないことも。手を使って感情を表現したり気持ちを伝えることも。

身体感覚タイプがよく使いがちな言葉は「熱い・寒い・触れる・心が熱くなる」など身体にまつわるような言葉など。

このタイプの違いによってそれぞれ表現方法が変わります。それを理解できないと「この人に話が伝わっているのかな?」と疑問に思ってしまう人もいるのではないでしょうか。

例えば相手と会話をしていて“話がわからない”状態を表現するとします。

視覚タイプの人は「話が見えない」と表現するのに対して聴覚タイプの人は「なにを言っているのかわからない」、身体感覚タイプは「話の意図がつかめない」など、同じ内容の話であっても脳のタイプによってその人自身の言葉で表現されるようになります。

また、仕事のやる気に溢れていて結果重視の人に対して話をするときも、視覚タイプは「ビジョンが明確で、仕事のやる気が見える人」といいますが、聴覚タイプは「話し上手でどんどん仕事をこなすやる気がまわりにも響く人」、身体感覚タイプは「仕事への熱意があり胸にささる素晴らしい人」などなど同じ人の話をしていても、表現の仕方にはこれだけの違いがあります。

3、VAKを理解すると人間関係のストレスが緩和される

それぞれに明確な特徴があるので、まずは知り合った相手がどのタイプに該当するのかを見極める必要があります。あなたが思っているイメージが合っていることもあれば、話をしていくうえでイメージが変わることだってあります。

よく観察してどのタイプに分類されるのかを明確にしましょう。このVAKを使うと相手の優位感覚がわかるので、どう伝えたら話の内容を伝えやすくなるのか?またうまく伝わっていないときの対処法もわかります。

VAKを理解しないまま話をしていると、どんなに伝えようと努力をしていても評価されない悪循環になってしまいます。例えばビジネスの場面でも、あなたは事細かく説明しているのに、相手にとっては何を言っているのか理解できないと正当な評価を得られなくなります。あなたが関係を築きたい距離を縮めたい相手がどの感覚のタイプになるのかを理解して話すだけでも、コミュニケーション・スキルを高めることに繋がるのです。

4、まとめ

VAKの優位タイプがわかると話をするうえで、効率的に相手に物事を伝えることにも繋がります。同じように話をしているつもりなのに、なかなか話が通じない(伝わらない)人もいれば、すぐに理解できることもありますよね。視覚タイプ・聴覚タイプ・身体感覚タイプのどれに該当するのかまずは観察したうえで考えてみてくださいね。