私たちの日常生活は、言葉によるコミュニケーションに溢れています。
それは感情を伝えたり、他人と意思を疎通する重要な手段です。
しかし、同じ言葉でも受け取り方は人それぞれ。感じ方の違いから生じる誤解が、ミスコミュニケーションの大きな原因となります。
本記事では、その言葉の落とし穴を解説し、円滑な対話を実現するための対話法をご紹介いたします。
言葉の落とし穴
私たちの生活に「言葉」は必要不可欠です。
自分の気持ちや要望を相手に伝える手段になりますし、他人との意思疎通にも必要です。
同時に「言葉を使う」からこその落とし穴もあります。
例えば、「あなたはとてもユニークな人ですね」と言われたとします。
ユニーク=おもしろい人、というイメージがあなたにあれば、きっと嬉しくなるかもしれませんが、ユニーク=変わり者、というイメージだと、傷つくかもしれません。
つまり、同じ言葉でも受け取る人それぞれの価値観や経験により、感じ方や理解の仕方が変わってくるのです。そして、この理解のズレがミスコミュニケーションの最大の原因となります。
「同じ言葉」で話していると、相手も自分と同じイメージだと思いこみますが、それこそミスコミュニケーションの最大の要因にもなるのです。
だからこそ、相手がどのように感じているのか、理解しているのかを確認することが非常に重要になるのです。
「同じ言葉」でも、相手が受け取るイメージは、自分のイメージとは違うものだと認識しておいた方が無難ですので、ぜひ会話の中で、言葉の意味を確認するクセをつけておきましょう。
ミスコミュニケーションを避けるための対話法
ミスコミュニケーションを避けるための対話法として、チャンクダウン、NLPメタモデルを使った質問を用いて簡単な具体例を3つほどご紹介いたします。
「チャンクダウン」とは、情報をより具体的なレベルまで細分化するテクニックのことを指し、NLP(神経言語プログラミング)メタモデルは、あいまいな表現を具体化し、詳細にするための質問テクニックです。
具体的な使用例を挙げてみましょう。
- シチュエーション: あなたの部下が「このプロジェクトは難しい」と述べた場合
チャンクダウン: 「具体的にどの部分が難しいと感じていますか?」
NLPメタモデル: 「”難しい”とは具体的にどういうことを指しますか?」 - シチュエーション: パートナーが「最近、ストレスを感じている」と言った場合
チャンクダウン: 「どんな状況や出来事がストレスを感じる原因ですか?」
NLPメタモデル: 「”ストレスを感じる”とは具体的にどういう感覚や状態を指しますか?」 - シチュエーション: チームメンバーが「私たちはもっと効率的に働くべきだ」と提案した場合
チャンクダウン: 「具体的にどのプロセスやタスクを改善すれば、効率が上がると思いますか?」
NLPメタモデル: 「”効率的に働く”とは、具体的にどういう状態を指しますか?」
チャンクダウンもメタモデルも似たような質問になっていますが、チャンクダウンは、how whatで解決策は何かを質問をしているのに対して、メタモデルは言葉の意味や意図を確認する質問になっています。
これらの質問テクニックを使うことで、より明確な理解と意思疎通を促進することができます。
まとめ
言葉は便利なコミュニケーションツールでありながら、受け取り方の違いから誤解を招く落とし穴も持ちます。
その解決策として、言葉の意味を確認する習慣を持つことが重要だと認識しましょう。
チャンクダウンやNLPメタモデルを用いた質問法を活用すれば、相手との意志疎通が円滑になり、信頼関係の構築にもつながります。
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