履歴書「志望動機」の書き方・伝え方、例文10選

転職で必ず問われることになるのは「志望動機」です。
「志望動機」は、履歴書欄に書く項目の一つですが、転職の書類選考で最も重視される「職務経歴書」に次ぐ重要な項目になります。

志望動機・理由から、自社のニーズにマッチしているのかどうか、期待できうる人材なのか等を判断したいと採用側は考えています。そのため、「志望動機」にはその答えになるような内容に近づけることが重要になります。

今回は、企業が見ているポイントや、効果的・具体的な書き方等、職種や業界別に具体的な志望動機の例について解説していきます!

志望動機を書くための3つのステップ

  • 200~300字程度で書く
  • 転職で叶えたいこと、なぜその企業を選んだのか、入社して貢献できることを記入
  • 志望動機は、1分程度で読める長さの200~300字程度で書く

志望動機の書く内容を一言でいうとズバリこうなります↓

志望動機は、「なぜ当社なのか?」に対する自分の答えになります。

そのために書く内容は、「転職で叶えたいこと」「なぜ数ある企業から選んだ理由」「入社して貢献できること」を履歴書、職務経歴書との一貫性を保ちながら書いていきます。

ここから企業は「自社のニーズにマッチしているのかどうか」「期待できうる人材なのか」「貢献してくれそうか」「活躍できる人材なのか」を判断しています。

このポイントを踏まえた上で、志望動機の構成について解説します。

1、企業を志望する理由:結論から述べる

志望動機は、結論から書きましょう。

ここでいう結論とは、「○○という理由で貴社を志望します」という志望理由です。

志望理由書き出しの一例
  • ○○の経験を活かして、○○の業務に携わりたいと考えています。
  • ○○の経験を活かして、将来は○○のスペシャリストになりたいと考えています。

できるだけ簡潔に書けると良いでしょう。

退職理由も絡めて書こう!ただし一貫性は保ってね!
志望理由を書くのと同時に「なぜ退職したのか」も記載しておくのが良いでしょう。
このとき、志望理由と退職理由に矛盾がないように書くことがポイントです。

退職理由の記載例

前職では会社が業務の幅が決まっており、身に付けられる知識やスキルに限りがありました。仕事を続けているうちに専門的なスキルを磨くことはできましたが、より幅広い視野をもち、業務の幅を広げたいと思い転職を決意いたしました。

マイナスな退職理由はできる限り避け、ポジティブな転職理由に変更して記載します。
「〇〇が嫌だったから~」ではなく、「もっと〇〇を追究していきたいから~」などです。

2、志望理由の具体的な根拠(エピソード)

志望理由を記載した後は、裏付けとなる具体的なエピソードを書きます。
ネットや例文を参考にするのは良いですが、あくまで書き方の参考程度に留めておきましょう。

具体的なエピソードは、「数ある企業の中から選んだ理由」の根拠となる内容を書きます。

具体的なエピソード
  • 前職で培った○○の能力は、貴社の○○業務でも活かせるものと考えております。
  • 貴社の○○サービスは、業界でもトップシェアを誇っております。

注意したいのは、他社でも通用するような理由は避けることです。
そのためには応募する企業の分析はもちろん、同じ業界でどのような立ち位置かについても調査が必要です。

3、応募企業の特徴を踏まえて、自分の貢献できることや意気込み

志望動機には、「企業を志望する理由」+「志望理由への具体的な根拠(エピソード)」が重要です。

貢献できることや意気込みは、熱意を伝える箇所です。

貢献できることや意気込み
  • サービスをより発展するために、現職で身に付けた○○力を発揮し貢献したいと考えております。
  • ○○業務は未経験ですが、○○の経験を活かし、貴社の○○の業務の認知度向上に貢献したいと考えております。

貢献できることは、自分のスキルや強みを理解できていないと書けません。
うまくイメージできない場合は、今までの仕事の経験やスキルを棚卸ししてみる必要があります。

志望動機の例文

それでは、職種ごとに志望動機の例文をご紹介します。
例文を参考に、自分独自のエピソードを考えてみると良い志望動機が見つかるでしょう。

【営業】

営業は、どの企業においても中心となる職種です。
自社で扱う商品やサービスを売り込む仕事なので、顧客理解やコミュニケーション力が求められます。

営業職の志望動機

保険業界で3年に渡り約200世帯のコンサル営業をした経験を活かして、貴社で生命保険の営業業務に携わりたいと考えています。前職では顧客の潜在ニーズの把握や問題解決能力が認められ、年間トップ成績となった経験があります。このようなコミュニケーション力や課題解決能力は、貴社の法人営業業務でも活かせるものと考えております。前職では、営業といっても新規開拓がメインでお客様のアフターフォローまで一貫して対応できず本当に役に立っているのか実感できずにいました。貴社では、営業から契約後のアフターフォローまで一貫して対応することで、お客様との長期にわたる関係構築ができる点に魅力を感じました。一日も早く貴社に貢献できるよう努めて参りますので、よろしくお願いいたします。

【事務】

事務職は、仕事内容が幅広いので企業ごとに「仕事内容」の理解が大切です。
事務といっても、「一般事務」「総務事務」「営業事務」など仕事内容は多岐にわたります。

応募する企業によっても異なりますが、共通する点としては「コミュニケーション力」「協調性」「正確に作業できる力」が求められます。

事務職の志望動機

私は周囲の人がスムーズに仕事できるよう、先回りしてサポートする事務職を志しています。日々の業務の中では 定型化できる業務を考え効率を意識しながら業務に取り組んでおります。こうした工夫で「業務の効率が上がった」と言われることにやりがいを感じています。現職でも高い評価をいただいてきましたが、任される業務を任されスキルアップしたいとの思いが強まり、貴社を志望いたしました。貴社においては、役割や立場に関係なく、全社員が会社員が会社の成長という目標のために、責任を持って取り組んでいるとホームページで拝見しました。
私もぜひその一員となり、会社の成長を事務部門から牽引したいと考えております。

【経理】

経理は、企業の活動におけるお金の出入りや取引の流れを管理し、決算書を作成する仕事です。

仕事内容はコツコツと地道に積み重ねていくものなので、「計画立てて物事を進める力」や「真面目に細やかな仕事ができること」が求められます。

経理職の志望動機

私はこれまで一般事務に3年間従事しており、計画を立ててコツコツと仕事に取り組んで参りました。業務の中で経理に携わった経験から、専門性を身に付けたいと考えるようになり、簿記2級を取得しました。前職の事務職では、ミスのない丁寧な業務を行えるよう、計画を立てて仕事をしていた経験を、経理職でも活かしたいと考えております。貴社のサービスは、革新的なアイディアを形にしている点に感銘を受け、貴社の経理として貢献したいと思っております。

【販売・接客】

販売・接客は主に有形商材を扱い、お客様対応を行う仕事です。

仕事内容は、ルーティン業務を行える「継続力」や「人に好かれる人間性」が求められます。

販売・接客職の志望動機

これまで販売スタッフとして勤務し、顧客対応力や接客マナーについて身につけて参りました。お客様の感謝のお声を頂きながらやりがいをもって働いていましたが、現在働いている店舗では店長になるために時間がかかり、経験を積めない現状がありました。貴社は、急速に店舗拡大をしており、店長などキャリアアップのチャンスも多く、さまざまな経験を積めると考えております。その中で、店舗づくりにより深く携わり、自分自身を成長させることができると考えました。今まで身に付けた顧客対応力や接客マナーを、貴社にて貢献させていただければと思います。

【製造・管理】

製造・管理とは、現場視点から製品の企画から出荷までを計画通りに進めるために、製造工程全体を指揮し、コントロールする仕事です。

求められる能力は、「マネジメント」「対応力」「予測して計画する能力」です。

製造・管理職の志望動機

私は株式会社○○にて製造ラインの生産管理に従事し、仕入れから在庫管理、納入までを担当してきました。そこでは主に部品やラインの見直しをはかり、年間○○万円のコストダウンを達成することができました。今後も製造ラインにて活躍したいと考えておりましたが、部署移動により違う部署に移動することになったため、このたび転職を決意いたしました。貴社は、材料の購入から出荷まで製品作りのすべての工程に携わることができる点に魅力を感じ、志望いたしました。今まで培った製造ラインの知識を活かし、多くのプロジェクトへ参加しマネジメント経験を積んでいきたいと考えております

【IT系】

IT系とは、大まかにPCなどのコンピューターやインターネットなどのネットワークに関する技術のことを指します。

IT業界で求められるスキルは、「学習意欲」「コンプライアンスを守れる」「論理的に考えられる能力」です。

IT系職の志望動機

前職の教育業界において、便利なツールがあるにもかかわらず使いこなせていなかったり、また実用化まではいかない状況に疑念を抱いておりました。貴社は、教育業界専門に多くのツールを開発しており、業界でもトップクラスのシェアを誇っております。職務経歴はありませんが、実際の教育現場にいた経験を活かし、必要とされているツールの開発やサービスを生み出すことに貢献していきたいと考えております。

【企画職】

企画職は、課題解決のためにマーケティングを行い、新しい商品やサービスの企画立案をする仕事です。

企画職で求められる能力は、主に「物事の本質を捉える力」「情報収集スキル」です。

企画職の志望動機

前職では営業職として従事し、時には個人を対象としたセミナーの開催や、新プランの提案などを行っておりました。独立した企画部門がなかったため、営業が企画まで担当しておりましたが、次第に企画職により興味を抱くようになりました。貴社の応募している企画職では、前職の金融知識も貢献できると思い、応募いたしました。

【介護】

介護職は、介護サービスを必要とする方に対し、日常生活を送るうえで必要な援助をおこなう仕事です。

介護職で求められるスキルは、主に「コミュニケーション力」「観察・判断力」「相手の立場になって考えられる力」です。

介護職の志望動機

これまでに、3つの施設で介護職として勤務してまいりました。在宅介護、施設介護の双方を経験することで、幅広い視野から介護職に必要なことや役割を学ぶことができました。今後は介護主任といった役職につき、現場をまとめたり後輩社員の育成に携わっていきたいと考えております。貴施設は、研修制度が充実しておりスキルアップやキャリアアップができるのではないかと考え、志望いたしました。

【保育士】

保育士の仕事は、乳児から小学校入学前の子どもを預かり、保護者に代わり子育てを行うことです。

求められるスキルは、主に「コミュニケーション力」「体力」「言語・表現力」です。

保育士の志望動機

現在は2年目となりますが、一人ひとりに寄り添った保育がしたいと思い、転職を決意いたしました。貴園の、「個性に寄り添った保育をするために子どもの成長に見合った保育をする方針」に感銘を受け、私が望んでいる働き方ができると思い志望いたしました。私は身体を動かすことが好きなので、全身を使った運動にも取り組み、子どもたちの体力づくりに貢献していきたいと考えております。

【システムエンジニア(SE)】

システムエンジニア(SE)の仕事は、クライアントの要望を聞き取り、要求されたことに沿った仕様のシステム開発を行うことです。

求められるスキルは、主に「プロジェクト管理能力」「論理的思考力」「問題解決力」です。

システムエンジニア(SE)の志望動機

私は、システムエンジニアとして3年間キャリアを積み、現在はリーダーとして開発に携わっております。しかし現職では上流工程に携われず、詳細設計移行の仕事のみで仕事の幅が決まってしまっておりました。将来的に考え上流工程の知識も習得し、システムエンジニアとしてより経験を積みたいと考え転職を決意いたしました。貴社では、上流から下流工程まですべてに携わることができる貴社に転職することで、自分の知識とスキルを向上できると考え、志望しています。

志望動機を書く時の注意点

志望動機が書き終わったら、以下の点を再確認してみましょう。

  • 「その企業でならない理由」が、他社にも通用するものになっていないか?
  • 退職理由と志望動機に矛盾がないか?
  • 履歴書、職務経歴書との一貫性はあるか?
  • 「給与が高い」など条件面のみの志望理由になっていないか?

志望理由は、その企業への最大の自己アピールできる箇所です。
独自の「その企業でならない理由」になっていないか、改めて確認してください。

正直な転職理由として「給与が高い」「残業が少ない」など条件面も重要な要素です。
しかし条件面だけの志望理由となってしまうと、悪い印象を与えてしまいます。

志望理由としては、企業理念や業務内容などにフォーカスして伝える必要がありますから、必ず、応募企業の企業理念は何回も読み込むようにしてください。

まとめ

今回は、履歴書欄に書く「志望動機」の書き方について解説しました。

書き方よりもその奥にある「想い」は良くも悪くも伝わってしまいます。企業側からみると「企業理念」は、創始者の想いそのものでもありますので、そこまで読み込んでくる応募者の方はとても好感を持たれます。
残念ながら、応募される方で、企業理念まで読み込まれていると感じられる方は、経験上は少ないように感じています。

重要ですので繰り返しますが、必ず応募する企業の「企業理念」は、何度も読み直してみて、そこから自分自信が相手に与えることができることを探して言葉にすることをおすすめいたします。
あなたが与えようとしていることに対して、小さい、大きいの優劣はありませんから、どんなことでも大丈夫です。

履歴書の志望動機欄は、限られた枠内でいかに自分の強みをアピールできるかが勝負です。
書類選考の段階で振り落とされないためにも、入社への熱意や自分の能力を遺憾なくアピールしましょう。