過去に法人・個人事業主向けとして対応したビジネスに関しての問題・課題やそれらの解決に向けた事例を簡単にお伝えさせていただきます。
経営側として、管理業務としてなど、少しでもビジネスのヒントになれば幸いです。
事例3|スポーツインストラクターの提案業務のサポートとメンタルサポート
相談内容:
数か所のジムでエアロビクスを教えていらっしゃる女性インストラクターの方です。お仕事の関係で、企業や公共施設からお声をかけられたりした際、提案書の提出を求められるそうです。逆に、企業に売り込みや提案をするときもあるそうです。
それらの際、読み手の心を動かすことのできる効果的な提案書を作るためにすべて見直したいということ、また、コピーライティングを含む、マーケティングに関しても勉強していきたいということです。そして、今後ご自身がどのように進みたいのか模索しているのでヒントがほしいということでした。
解決策・提案:
女性インストラクター様のこれまでのキャリアを含めて、どういう価値観をもっているのかを傾聴することからです。提案書に手を入れる前に、本質的に運動を通じて何を提供しようとしているのか、その方の人生のテーマみたいなものを言葉にすることから始めました。
肩書きから、お客様から見て何を与えてくれるのかが一目でわかるアイデンティティを作るのです。
その結果、「元気と〇〇を提供する△△サポーター」という言葉に落ち着きました。
これは決定ではなくて、ここからが始まりでずっと追究していくものになります。
その後、その方のテーマを意識しながら、以前に提出された提案書の修正作業に入りました。私ならこういうキャッチコピーにして、こういう構成にして、こういうライティングを行うという、一つの提案を行いました。
その意味を一つ一つ解説するという時間を中心に共有していき、当然ながら新たに提案する企業に対してはマーケティングメソッドが導入されたものを作成していきました。また、毎月ジムに来られるお客様向けの運動イベントのタイトルや内容もすべて見直しました。
例えば、こんな感じです。
- 「5分間、健康〇〇エクササイズ」というよくわからないタイトルから
- 「たった〇〇で〇〇できる〇〇エクササイズです!」と変えていきます。
未来にどにようなメリットがあるのか一瞬でわかるタイトルにすべて変更していきました。
もちろんながらお客様の反応はとても良かったそうです。
このようなちょっとした工夫を積み重ねながら、カウンセリングを開始してから数年後、この方はオーナー兼インストラクターとしてご自分のジムを経営することとなりました。
心に響くキャッチコピーの作り方
商品・サービスを売るための販売者の都合で作ったと見て取れるキャッチコピーは、お客様の第六感によってなんとなくばれてしまいます。
とはいえ、お客様の気持ちにたったキャッチコピーほど難しいことはありません。考えが煮詰まってくると、どうしても売るためのコピーに無意識になったりします。
そんなとき、お客様の気持ちにたったキャッチコピーを作るための良い質問方法があります。
この質問方法は、ぜひ一生覚えておいてください。
絶対に損はありません。
商品を購入してもらったり、サービスを利用してもらうためには、まずはお伝えしなければいけません。営業のように口で語る場合もありますが、媒体で伝えるときはコピーライティングという言葉の力が必要です。
そのコピーライティングを作るときには、当たり前ですが、「どうすれば売れる文章になるのか?」と考えてつくりますね。
- どうすれば売れるのか?
- どうすれば買ってもらえるのか?
実はこれって販売者側の都合であって、お客様の都合ではありません。
マーケティングの根底には、あくまでもお客様の気持ちに立って、悩みを解決してあげるというものがないといけません。
このサイトでも、お客さまの声を元にした簡単なコピーライティングの作り方をお伝えしていますが、商品を販売する上で、自問自答するべき重要な2つの質問方法をご紹介したいと思います。
★心に響くキャッチコピー ステップ1
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あなたの商品・サービスを購入する際、お客様は頭の中で何と言うでしょうか?
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ここで重要なのはその製品を買おうとしている人が頭の中でどういう会話をしているかを推測することです。
「○○(型番)が欲しかったんだよね!」
などと考える人はいないでしょう。
「もうちょっとこの書類が片付くといいのになぁ」
といった、彼らの本当の悩み・問題・課題があります。
そういうものを、心の中で自問自答しています。
それらの葛藤を文字にすることがまず第一歩でしょう。
★心に響くキャッチコピー ステップ2
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あなたの商品やサービスによって、得られる成果を得られたときに
お客様は頭の中で何というでしょうか?
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これも上記と同様です。
その商品を買ったあとにその人は頭の中でなんと言っているかを想像してください。
- 「痩せた!これで堂々と水着になれる!」
- 「気持ち良かった~!リフレッシュできて明日から仕事が頑張れそう」
- 「やっと私に合った、信頼できる食品にめぐりあった!」
得られる結果を彼らは頭の中でどう表現しているかを想像するのです。
たった2つのことですが、とてもコアな視点です。
お客様が頭の中で自問自答していることを文字にすることができたとき、
- 「それそれ、俺がいいたいことは!!」
- 「そうだ、俺の悩みはこれだったんだ!!」
というように共感や気づきを与えることができると思います。
お客様のことを想像する前に訊く。
本当はこれが一番です。
ぜひいつまでも覚えておきたいスキルです。
記事原文↓
Two Questions That Matter Most | Duct Tape Marketing Blog
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