問題が改善されていく「その時」とは
私は、仕事上でよく経営者とお話しする機会が多い。
ちょっとしたアドバイスを与えたり、自慢話しを一方的に聞かされるだけであったり、いろいろだ。そんな中で、いくつか気づいたことがある。その一つは、会社の利益を上げることと、人材育成は、経営者の意識の上ではまったくの別物になっている場合が多いということ。
小さな会社・中小企業も会社としてまずは利益ありき。
これは会社を維持するには絶対条件となる。
ある程度、会社が成長してくると、やがて人材育成に目が行くようになります。目がいくようになるのは、それなりの問題が発生するようになるから・・・というよりも、今まで後回しにしていた問題に 漸く手を回せる環境になったからだ。
その問題の本質を紐解くと多くは、人間関係だ。
もう少し正確にお伝えすると、「人間関係と業務が密接に絡む面倒な問題」が起きている。大きな問題だと言葉にできるが、小さなこと、些細な事となると、人はなかなか言葉にするのをためらって自分の中に溜めてしまう。
経営者の方とセッションを進めていく中で、私がよく感謝されることがある。それは、今抱えている経営者の悩みを紐解いたときだ。
- 今悩んでいるその現状は、どういった背景によるものなのか
- どういう考え方のクセや価値観がトリガーとなって
- どのような学びをする必要があって引き起こされているのか、
- そして何をどのようにコントロールすれば改善する可能性があるのか・・・
このようなことを客観的に一つの仮説としてお伝えできたとき喜んでいただける。
問題が改善されていく場合、どうも共通した「その時」がある。それは・・・
- すべて自分の責任で起きたこと
- すべて自分が問題を引き寄せていること
- 自分が先に変わることで改善する決意をもったとき
教科書的だが、どうもこんな感じ。目の前にある課題・問題を学びきって、感謝できるようになると最高にかっこいい。何よりその「姿勢」に回りが共鳴するようになっている。逆に、学びきっていないと、同じ問題が次から次へと違う姿で何回も襲ってくる。
目に見えない世界での勝利者とは?
私たちが住む目に見える三次元世界での勝利者は、ナンバーワンになることだろう。市場もスポーツも。またはトップクラスになって、物や人をコントロールする立場になることなのかもしれない。
ところが、目に見えない四次元的世界での勝利者とはいったい何だろう?
いろんな人にこのような質問をしてみた。
「あなたが死ぬとき、どのような最高の状態で死にたいですか?」
するとほとんどの方がこう答えてくれた。
「感謝されて死にたい!」
このことから、目に見えない四次元的世界での勝利者とは、その問題・課題を自分の責任として受け止め、そこから学びきって、感謝できるようになることではないかと感じた。感謝できるようになるためには、ものの見方を変えたり、自分自身の状態管理が必要だ。そういうときNLP心理学やコーチング的なスキルなど知っておくと便利だろう。
今のご時世は、人に対する過剰なサービス、大量生産と大量廃棄による環境破壊、そこには「人間だけ」という意識で埋め尽くされている気がする。だからこそ、国家も企業も個人も、自然の理=仕組みというものを原理・原則とした正しい理念によって行動していくことが必要なのかもしれない。
愛、調和、信頼関係、意識、感情、信念、心、魂、直感など、目に見えないものに対してきちんと定義を決めて、人生に活用できる世の中であってほしい。