「今年こそは〇〇を達成しよう!」と意気込んだものの、数ヶ月後にはすっかり忘れていたり、いつの間にか挫折してしまったりした経験はありませんか?
それは、あなたの意志が弱いからではありません。単に、脳に「正しい目的地の伝え方」ができていないだけなのです。
NLP(神経言語プログラミング)には、目標を「単なる願望」から「脳が自動的に検索・実行し始めるプログラム」へと変えるアウトカム(望ましい結果)という強力な手法があります。この記事では、脳のメカニズムを最大限に活かし、確実に目標を達成するための「脳の使い方」を詳しく解説します。
1. 目標設定が失敗する本当の理由:脳の「検索機能」を使いこなせ
私たちの脳には、Googleの検索窓と同じような機能があります。 「お腹が空いた」と思えばレストランを検索し、「売上を上げたい」と思えばそのための方法を探し始めます。
しかし、多くの人の目標設定(検索ワード)は非常に曖昧です。
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NG例: 「仕事で失敗したくない」「もっと評価されたい」 これでは脳は「失敗」という言葉に反応したり、「評価」の定義を探して迷子になったりします。
NLPのアウトカム設定は、この検索窓に「具体的で、脳がワクワクするような鮮明な画像」を放り込む作業なのです。
2. 脳を動かす「8つの質問ステップ」:明日から使える実践ワーク
NLPのプロコーチも使用している、アウトカムを確実にするための8つのステップです。自分の目標を思い浮かべながら、以下の質問に答えてみてください。
STEP 1:肯定的な表現にする(ポジティブ・ターゲット)
「何が欲しくないか」ではなく「何が欲しいか」を決めます。 脳は否定形を理解するのが苦手です。「緊張しない」()と念じると、脳はまず「緊張」をイメージしてしまいます。
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具体例:
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× 「上司に怒られないようにする」
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○ 「上司と建設的で穏やかなコミュニケーションを取る」
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STEP 2:自分自身でコントロールできることにする(自己責任)
他人の行動を変えることではなく、自分が「何をするか」に焦点を当てます。 他人の感情や行動を目標にすると、脳は「自分にはどうにもできない」と判断し、やる気を失います。
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具体例:
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× 「部下がやる気を出してくれる」
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○ 「部下のやる気を引き出すための、具体的なコーチングを毎週行う」
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STEP 3:具体的な状況(5W1H)を特定する(コンテキスト)
「いつ、どこで、誰と」その目標を達成したいのかを明確にします。 状況が具体的であればあるほど、脳はそのシーンに向けた準備を始めます。
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具体例: 「来年3月の会議室で、役員全員に対して、自信を持ってプレゼンを完遂している」
STEP 4:五感(VAK)を使って証拠を確認する(証拠)
目標が達成されたとき、あなたには「何が見え」「何が聞こえ」「何を感じて」いますか? NLPで最も重要なステップです。脳は「想像」と「現実」を区別できません。鮮明に五感でイメージすることで、脳は「もうこれは達成すべき現実だ」と認識します。
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視覚(V): 周りの景色、人々の表情、資料の文字
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聴覚(A): 拍手の音、周囲からの賞賛の言葉、自分の力強い声
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体感覚(K): 握手した手の感触、達成感で満たされる胸の熱さ
STEP 5:リソース(資源)を確認する
目標達成のために、すでに持っているもの、追加で必要なものは何ですか?
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持っているもの: 過去の経験、人脈、スキル、時間
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必要なもの: 新しい知識、協力者、具体的な予算
STEP 6:エコロジーチェック(周囲への影響)
その目標を達成することは、あなたや周りの人にとって本当に良いことですか? 何かを達成することで、大切な健康を損なったり、家族との時間を失いすぎたりしないかを確認します。脳に「ブレーキ」をかけさせないための大切な点検です。
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問い: 「目標を達成することで失うものはありますか? それは許容範囲ですか?」
STEP 7:制限(ブレーキ)を特定する
現在、目標達成を止めているものは何ですか? 外的な要因(お金がない、時間がない)だけでなく、内的な要因(自信がない、面倒くさい)も正直に書き出します。特定できれば、対策が打てます。
STEP 8:最初の一歩を決める(ファーストステップ)
「最初のアクション」は、48時間以内に実行できるほど小さなものにします。 壮大な目標を立てても、動かなければ脳のプログラムは起動しません。
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具体例: 「本を買う」「詳しい人にメールを1通送る」「手帳に予定を書き込む」

目標を立てること=あなたの理想とするシナリオでもあります。ゴールを目指すためにも目標をできるだけ明確にすること、具体的な行動を意識できるようにしていきましょう。
3. NLP式・目標を達成し続けるための習慣
目標を立てたら、以下の習慣を取り入れることで脳の「検索モード」を維持できます。
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紙に書いて毎日見る 文字にすることで無意識(潜在意識)に情報が定着し、脳は日常生活の中から目標に関連する情報を自動で見つけ出すようになります(これを心理学で「カラーバス効果」と呼びます)。
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達成した後の感情を先取りする 朝起きた時や寝る前に、STEP4の五感イメージを1分間行います。感情が伴うと、脳のドーパミンが放出され、行動力が劇的にアップします。
まとめ:あなたの脳は「目的地」を待っている
目標達成は、根性や努力だけの問題ではありません。「脳が迷いなく動ける地図」を渡してあげることが、最も賢い努力の形です。
今日、ご紹介した8つのステップのうち、まずはSTEP1(肯定的な表現)とSTEP8(最初の一歩)だけでも決めてみてください。それだけで、あなたの脳のOSは「達成モード」へと書き換えられ、現実が動き始めます。



