「人を裁かない生き方」は、私たちができるだけ他人を裁くことなく、生きていくための一つの方法です。
ご自分の中にある正しいこと、つまり正義や善悪、良い悪いなど、その価値観や信念と他人との違いが大きく関わり方に影響を与えています。
他人の価値観を理解し、お互いの違いを尊重し、認め合うこと、これらができるときっと社会は良くなるような気がします。が…
ただ、私たちは長所・短所をもった人間で、且つ、エゴだってもれなく付いてます。
だから一番難しいのです。
人を裁かな生き方
他人を裁くことの意味とその影響について考えてみましょう。
私たちは、気づかないうちに人を裁いています。
自分にとっての好き嫌い、善悪、自分にとっての普通や常識、正しいこと、悪いという二極によって分別することを良くも悪くも学んできました。
例えば、小学校のテストで50点をとって、親に見せたら、「もっと頑張りなさい!」と言われるかもしれません。
この親の答え方の意図ですが…
半分は正解しているのにもかかわらず、たったそれだけの点数しかとれていないから、それでは全然ダメだからね、ということを暗示するものです。
- この子は勉強していないのではないか!
- せっかくお金をかけて塾へ行かせてやっているのに!
- 頭の良いあの子より低い点数をとって腹が立つわ!
など、自分ルールの中で人を裁いているのです。
人は本来、家庭でも、学校でも、会社でも、認められたいのです。
それでも無意識に裁いてしまうのは、今まで自分がそうされてきたという影響が大きく、そこで培った価値観や信念が大きく働いています。
このように人を裁くという場面は、人間である以上必ず行われています。
その習慣を変えるには、そのことを自覚することしかありません。
では。先ほどの親はどのように子供に伝えればよかったのでしょうか?
まず、受け止めてあげることです。
- 「50点だったんだね。」
- 「50点もとれたんだね。」
それは、思いやりや優しさに繋がります。
思いやり・優しさについてはこちらの記事もおすすめです↓
次に、相手を問い詰めるような質問をするのではなく、オープンな質問で相手に何が起きているのか確認してみてください。
例えば、
- 「何かあったの?」
- 「もし何か苦しいことがあるんだったら教えて」
最後に、次に繋げる魔法の言葉をかけてあげてください。
それは、「大丈夫」です。
相手に対してこのように自問自答してみましょう。
「この人が大切にしていることは何だろう?]
「この人は最善を尽くしているはず。何が起きているのだろう?」
目の前で起きている事実は必要なことで、成長するのに何か意味がある、と捉えてみる。
そして、お互いの違いを知り、できる限り認めてあげるようにします。
他人を裁くことは相手の自尊心や自己肯定感を傷つけてしまいますから、相手の立場や状況を理解してみましょう。できる範囲で。
まとめ
他人を裁くことで生まれる傷つきやすさや摩擦を避けるために、自己成長や共感の心を持ち、相手の価値観を理解しようとする姿勢が求められます。
人との関係を深めるためには、互いに認め合う社会を築くことが理想です。
誰もが自由に生き、尊重される場所でありたいと願うなら、他人を裁かず、相互理解と共感の心を持つことが大切です。
こちらの記事もおすすめです↓