誰しも注意を受けることは嫌いだと思います。
ですから、いざ相手に注意をしようとしても少し気が引ける、と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
ただし、あるテクニックを使えば、言い方そのものがマイルドになり、相手に対して自然な感じで注意することができます。
その一つが、否定的なメッセージを温かい言葉で包むという「サンドイッチの法則」です。
この記事では、その「サンドイッチの法則」についてお伝えしていきます。
サンドイッチの法則
他人に対して、注意しなければならないときってあると思います。
でも、反発されるのも、印象が悪くなるのもイヤなものです。
例えば、相手に注意をするとき、「○○しないでもらえませんか?」というように唐突に伝えてしまうと、それは人が嫌いな否定の言葉になりますので、相手は不快な思いになりがちです。
そこで【サンドイッチの法則】というテクニックを活用します。
それは、温かい言葉やポジティブな言葉の間に、「注意する」というネガティブな言葉を挟むという方法です。
こんな感じです↓
最初にねぎらいの言葉を伝える→ 次に注意の言葉を伝える→ 最後に感謝の言葉などで締めくくる
こうすることで、注意事項を伝えつつも、相手に嫌な印象を与えず、反発を防ぐことができます。
例えば、こんな風です↓
「いつも○○してくれてありがとう。助かります。
今、○○が××なのでよくありません。□□に改善してもらえますか?
あなたがいると助かるので今後ともよろしくお願いします!」
こんな風に伝えてもらえると相手も気持ちよく受け入れてくれやすくなります。
なぜ人は否定的な言葉に反発するのかというと、人は自己イメージと外からの評価の間に乖離が生じると不快な感情を感じるとされているからです。
否定的な言葉はこの不協和を引き起こす可能性があるため反発するのですが、「サンドイッチの法則」を用いることで、この不協和を和らげ、注意事項をスムーズに受け入れやすくすることが可能となります。
「サンドイッチの法則」の手順のおさらい
- まず始めに相手の良いところや成果を褒めることから始めます。これにより、相手の受け入れ態勢を整え、否定的な情報に対する防御反応を和らげます。
- 次に注意点を伝えます。ここではできるだけ具体的に、事実を述べ、評価や感情的な表現は避けましょう。
- 最後に、感謝の言葉や前向きな期待を述べます。これにより、相手に再びポジティブな印象を与え、前向きな行動を促します。
具体例:
「いつも報告書をきちんとまとめてくれてありがとう。助かっています。ただ、もう少し細部のチェックをしてくれると、間違いを見逃さないで済むと思います。あなたならさらに信頼性が増すと思うので、次回からその点も注意してみてくれると嬉しいです。」
これが「サンドイッチの法則」の具体的な適用例です。
まとめ
「サンドイッチの法則」は、褒めの言葉と感謝の言葉で注意の言葉を挟む有効なコミュニケーション法です。
法則を理解し、具体的な適用方法を学ぶことで、相手にとって受け入れやすいアドバイスを提供し、良好な関係を保つことができます。
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