【行動の設計図】仕事の成果を劇的に変える「ストラテジー」完全攻略ガイド|成果を出すための脳のレシピ

仕事術

NLPの重要な概念である「ストラテジー(戦略)」を、ビジネスの現場で活用できる形に記事にしました。

「なぜかいつも同じ失敗を繰り返してしまう」「あの人はどうしてあんなに仕事が早いのか?」といった疑問を、脳内の「手順書」という視点から解き明かします。

「プレゼン前になると、どうしても緊張して言葉が詰まってしまう」

「締め切り直前にならないと、やる気スイッチが入らない」

「いつも同じようなタイプの顧客とトラブルになってしまう」

こうした「うまくいかない結果」は、あなたの才能や性格のせいではありません。実は、あなたの脳の中で動いている「ストラテジー(戦略)」という名の手順書が、その結果を忠実に作り出しているだけなのです。

NLP(神経言語プログラミング)におけるストラテジーを理解すれば、自分や他人の行動パターンを自由に書き換え、理想の結果を手に入れることができるようになります。

1. ストラテジーとは「脳内の料理レシピ」である

ストラテジーとは、ある結果を出すために私たちが無意識に行っている「五感(VAK)の組み合わせと順番」のことです。

例えば、「美味しいカレーを作る」という結果(アウトプット)を出すためには、特定の材料を特定の順番で調理するレシピが必要です。これと同じように、私たちの「やる気を出す」「決断する」「リラックスする」といったすべての行動にも、脳内での「レシピ」が存在します。

  • V(視覚): 何を見るか、何をイメージするか

  • A(聴覚): 何を聞くか、どんな心の声を聞くか

  • K(身体感覚): 何を感じるか、どんな体の感覚があるか

これらが連鎖して一つの行動が生まれます。うまくいかない時は、この「レシピの順番」や「材料(五感の使い方)」のどこかにエラーが起きているのです。

2. 成果を左右する思考の枠組み「TOTEモデル」

NLPでは、ストラテジーがどのように働いているかを「TOTE(トート)モデル」という図式で説明します。

  1. Test(テスト): 目標と現状を比較する(例:資料がまだ白紙だ、と気づく)

  2. Operate(オペレート): 行動する(例:パソコンに向かって書き始める)

  3. Test(テスト): 再確認する(例:納得できる内容になったか?)

  4. Exit(出口): 完了する(例:よし、これでOK!)

【重要】 うまくいかない人は、「Operate(行動)」と「Test(再確認)」の間で無限ループに陥っています。

「書いては消し、書いては消し……」を繰り返すのは、Testの基準が厳しすぎるか、Operateの手順が間違っているストラテジーなのです。

3. 【具体例】明日から使える!仕事のパターン書き換え術

具体的なビジネスシーンで、ストラテジーをどう分析し、書き換えるかを見ていきましょう。

事例A:ついつい仕事を後回しにしてしまう「先延ばしストラテジー」

  • 今のストラテジー(失敗レシピ):

    1. (V)山積みの書類を見る

    2. (A)「うわ、大変そうだな」と心の中でつぶやく

    3. (K)体が重く、どんよりした気分になる

    4. (V)スマホに手が伸び、SNSを見てしまう(現実逃避)

  • 改善後のストラテジー(成功レシピ):

    1. (V)山積みの書類を見る 【トリガー】

    2. (V)終わった後のスッキリした自分と、定時退社する姿をイメージする

    3. (A)「とりあえず5分だけ、最初の1行を書こう」と明るい声でつぶやく

    4. (K)指先が軽くなるのを感じ、キーボードを叩く

事例B:自信を持って決断できる「即断即決ストラテジー」

  • 今のストラテジー(迷いレシピ):

    1. (A)「失敗したらどうしよう」と不安な声を聞く

    2. (V)上司に怒られているシーンを想像する

    3. (K)胃がキリキリする

    4. (Exit)判断を保留する

  • 改善後のストラテジー(決断レシピ):

    1. (V)過去に成功した時のイメージを大きく鮮やかに思い出す

    2. (K)胸が熱くなる感覚(自信)を広げる

    3. (A)「よし、これで行こう!」と力強く宣言する

    4. (Exit)即座にメールを送信する

4. 自分のストラテジーを書き換える4ステップ

明日から、自分の「うまくいかないパターン」に気づいたら、次の手順を試してみてください。

Step 1:うまくいかない「一歩手前」を特定する

何がきっかけ(トリガー)で、その状態になりますか?

(例:メールの着信音が鳴った瞬間、上司に名前を呼ばれた瞬間など)

Step 2:脳内でのプロセスを分解する(VAK分析)

その時、頭の中で何が見え、何が聞こえ、何を感じていますか?

  • 自分にダメ出しする声が聞こえていませんか?(A)

  • 最悪の結末をカラー映像で見ていませんか?(V)

Step 3:新しいステップを「割り込ませる」

古いレシピの途中で、全く別の行動やイメージを差し込みます。

  • 嫌なイメージが見えたら、それを「白黒の小さな写真」に変えて遠くに飛ばす(Vの変更)

  • 沈んだ声が聞こえたら、それを「アニメのキャラクターの面白い声」に再生し直す(Aの変更)

Step 4:何度もリハーサルする(フューチャー・ペース)

新しい手順(VAKの順番)を、頭の中で5回ほど繰り返します。脳に「次からはこの手順で動いてね」と教え込む作業です。

5. まとめ:あなたは「脳のプログラマー」になれる

「自分は意志が弱いからダメなんだ」と責める必要はありません。ただ、脳内のプログラム(ストラテジー)が少し古くなっているだけです。

デキる人のストラテジーをモデリング(真似)して自分の脳にインストールすることも可能ですし、自分専用の「やる気が出るレシピ」を作ることもできます。

まずは明日、自分が何か行動を起こす瞬間の「心の声」や「最初に見えるイメージ」に注目してみてください。その小さな一歩が、仕事の成果を劇的に変える大きな転換点になります。

「働く人のコミュニケーション学」では、あなたの脳のOSをアップデートし、ストレスフリーで成果を出すための知恵を共有しています。