自分のブレーキとなっている心理要素を取り除く｜働く人のコミュニケーション学

間は誰しも必ずといっていいほど心に傷を抱えながら生きています。人によって大小ありますし、その原因は十人十色違います。なかにはその傷がトラウマになってしまい、前に進めなくなってしまったり、物事を考える意欲を失ってしまっている場合があるのです。自分のブレーキとなっている心理要素とはどのようなものなのか？取り除くことによってどんな一面が見えてくるのでしょうか。

１、ブレーキとはどういうこと

人間の抱えている傷は大抵はマイナス面に働くものです。日常生活には支障をきたさないとしても、何か落ち込むことがあったときや辛いときに思い出して意欲の低下を引き起こしてしまうこともあります。

マイナス面は誰にでもあるのでそのまま放置して生きていくこともできなくはありません。ただ人生のさまざあな場面で影響してしまうのであれば、取り除いていく必要があります。マイナス面と向き合い改善していくことによって、自分の人生をもっと生きやすく、豊かな人生にできるのです。

毎日を楽しく生きている人というのは。自分の内面と向き合い整えたうえで周囲との関係を大切にしている人です。もともと持っている本来の力を自然と引き出すことができるので、ブレーキになることがないのです。

そもそも自分のブレーキとは、メンタルブロックなどと言われることもあります。

◯◯してはいけない
◯◯できるわけがない
◯◯は私には無理だ

など無意識のなかで自分の行動や思考の動きを止めてしまいます。

常にマイナス思考になってしまったり、不安的な要素が強く不幸になる選択を何度も繰り返します。他者を信用できないなどの疑心暗鬼になってしまったり、なかには精神的な疾患を発症してしまうこともあるのです。自分にブレーキをかけルールを決めてしまうと、生きることが苦しくなってしまうこともあります。

これらの心理ブレーキが強い人は性格的な問題を抱えていることが多く、孤独感の強い人です。カウンセリングを受けてもなかなか、状況が改善しないケースも多いのです。またブレーキが強い人はその周囲にいる人や親にも同じことがいえ、ブレーキの強い人に育つと、同じようにブレーキが強くなってしまうのです。

２、自分のルールを疑ってみることも大切

なかには心のブレーキと、やりたいという前向きな感情のアクセスが同時に起こっている人もいます。例えば人間は何か新しいことや、今まで経験したことのないことに挑戦するとき、ワクワクとした気持ちと怖いネガティブな感情が出てきます。

アクセルとブレーキを同時に踏まないのであれば、どちらかを手放す必要があります手放すということは、ブレーキかアクセスのどちらかが勝ったわけですよね。もちろん、前に進むためにはブレーキを離さなくてはいけません。

ブレーキを外したほうがいいことは思っていても思い通りにいかないこともあります。もしどうしてもうまくいかないのであれば、あなた自身が持っているルールを一度見直すのをおすすめします。

頑なに守り続けているルールは本当に必要なものなのか、それはすべての場面で必要なものなのか？と疑ってみると、当たり前と自分で思い込んでいただけであることがわかるのです。心にブレーキをかけているそのもともとの恐怖心と向き合ってみると答えが出てくるはずです。

３、心のブレーキを外す手順とは

小さなことを積み重ねていくことによって、心のブレーキを取り外すことができます。

1.　もしなんでも夢が叶うとしたら

ブレーキを外すにはただ漠然としていても結果は出ません。本当はこうなりたいと思える自分の理想の姿を想像するために「もしなんでも夢が叶うとしたら？」と自分に問いかけてみます。出てきたものを紙に書き出し視覚的にも確認します。言葉にすることでより現実的になり、それぞれのギャップを埋める役割が期待できます。

2.　自分自身に向き合ってみる

人間は無意識のうちに1日数万回～数十万回、自分自身と対話をしているといいます。他者とのコミュニケーションの前にあなたは普段自分にどんな会話をしているのか？言いたいことをどのぐらい我慢しているのか？塞いでしまっていないのかを知ります。過去を思い浮かべながら「本当はこう思っていたのに言葉にできなかった」など。