大自然の法則で、人間に関係深いものは次の通りです。
調和 絶対愛 共生 因果律 循環 進化
調和の法則について
調和とは、宇宙の基本の姿です。調和は器の中の水のように、静まり、安定していることではありません。相反する性質や機能を持った異質のものが一体不離となって、相互に補い合い、反応し合って、新しい物質や性質をつくりだして、秩序とバランスを保っているのが自然の調和の姿です。
太陽系の太陽と各惑星が整然と運行しているのは、太陽の求心力と各惑星の遠心力が完全に均衡しているからです。極微の世界の原子は+の原子核と-電気の電子が均衡した姿です。
動物と植物に不可欠の水(H2O)は燃えやすい水素(H)と何物をも燃やす酸素(O)の激しくて不安定な原子が結合して反対性質の火を消す安定した水となります。調和とは、異質のものが相互にバランスをとったとき極めて安定した形となります。
調和したときの姿を中道といいます。
神を拝むとき、合掌します。これは身体の中で一番左右に離れている両の手を真ん中で合わせて中道の心になることを神に示したものです。祈りとは、神の中道の心に近づくことです。
宇宙は、すべての異質のものが相互に調和しなければ生きられないことを教えています。次は、その一例です。電気の+と-、磁石のNとS、陰と陽、動物と植物、酸素と炭酸ガス、酸とアルカリ、男と女、善の心と悪の心、資本家と労働者
<男女は異質>
男女同一労働、同一賃金の完全実施の声が各国で問題となっております。男性と女性は肉体構造が異なり、大脳のメカニズムやその働きに、それぞれ特徴を持っています。
女性は生命を未来に伝える種の保存の使命を持っています。それ故に純粋、純血を尊び、過去と現在を大切にします。思考は狭いが、奥深く、記憶力に優れ、感情や知性が精緻です。
男性は女性より記憶力に劣るかわりに創造力が優れ、大局的に広く、大きくものを見る能力があり、過去にとらわれず、未来を志向して進歩向上性に富んでおります。
このように、男女は肉体的にも、感情面や思考面も異なっております。相互の長所も見ようによっては短所、欠点となります。
男女が一体となって調和し、各自の短所を補い合い、長所を合わせたとき、大きな能力と幸せが生まれてくるものです。男女は平等であり、同権でありますが、同質でないことを心得て、協力し合うことが幸せな家庭をつくる道です。
<企業と調和>
会社の社訓や社是には「和」というのが多いようです。和と調和は同じではありません。和には、波風立たず、静かに安定しているという意味があるものの、活気がありません。
調和は常に労使相互が反応し合い、融合して活性化しつつ、たえずゆれ動きながら、常に進歩、向上することです。
企業経営に一番必要なものは調和です。経営とは人、金、物、時間、エネルギーを調和して、社会価値を創造するシステムです。また会社は資産と負債のバランスの上に運営されています。
経営成果を示す決算書をバランスシートといいます。バランスがくずれると会社は赤字となり、甚しくバランスを失うと倒産します。
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この記事は、今から20年以上前に、無料配布されていた小冊子「心のマネジメント 大自然の法則と経営理念 中川昌蔵 著」の本文中から抜粋してお伝えさせていただいております。現在は、書籍「不運より脱出する 運命の法則」として販売されておりますので、興味がある方はアマゾン等からご確認ください。
故)中川先生は、大阪で二部上場された家電販売会社の社長でしたが、原因不明の病気で死を目前にしたとき、本来の使命を思い出され、自分の中に入ってくるメッセージをまとめたそうです。その際、二つの約束をしたそうです。「組織を作らないこと」「金儲けをしないこと」でした。