心に溜まったゴモクの落とし方
●ゴモク(=京都の言葉でゴミのこと)
「我」の意識からくるエゴ。それはゴモク。
ゴモクは穢れ。そして、ゴモクは曇り。
内に溜まった怒り、不満、恐れ、恨み、すべてゴモク。
内から湧き起こる「我よし=自分さえよければ…」
「我正し=自分の考え・行動は絶対に正しい」の慾もすべてゴモク。
エゴからくる慾や感情で心が曇ると、自分の力しか出せない。
そのエゴの曇りを取って、澄んだ目で見てみると…
自分とは思えん力が出てくる。
そのために必要なのが改心。心の掃除。
改心とは、今までの考え方や価値観を一旦手放すこと。
新しい御代のために、新しい考え、価値観が要る。
古いものを手放すから、新しいものを手にする。
今までの価値観や物差しを外さなければいけない。
新しい未来の人間にならなければいけない。
改心が遅くなればなるほど、難しいことがたくさんでてくる。
今のうちにしておかなければ、それどころではなくなる。
●ゴモクの落とし方
一人の静かな時間を取り、目を閉じて、これから伝えることを想像してみてほしい。
心には渦のように「中心」と「周辺部」がある。
我(=エゴ)は周辺部。
エゴからくる感情に振り回されるのは、自分の意識が周辺にあるから。
渦に飲み込まれてしまうから。
周辺には古い考え方や価値観がある。
それが良い悪い、成功失敗、上下、優劣、損得、
すべて何か二極に分ける物差しになる。
人間は見えるものや起こる出来事を、この物差しですぐに判断してしまう。
日々、瞬間ごとに判断するから、五目は溜まりだす。
そこから離れて中心に意識を置くこと。
中心は、台風の目のように静かで風ひとつない。
何もない。何もないがすべてがあるところ。
中心から周辺を静かに観察すること。
決して渦の中に入らないように。
そのうち、怒りが見えてくる。
恐れも、心配も、慾も、我よしの気も見えるはず。
それらこそ「周辺」にあるもの。
そこに居ると「中心」に入れない。
エゴは中心には存在できない。
純粋な意識だけが中心に入れる。
そこは大宇宙と、神と、つながるところ。
神の気が入り、光の柱となるところ。
意識を常に中心に置くように。
慾や感情から離れること。
それを習慣とし、毎日行う。
するとゴモクが垢を落とすように、だんだん無くなっていくことに気づく。
今の人間は、外にばかり意識を向け、
周辺部にある慾や感情で振り回されっぱなしになっている。
そのような人間を「眠っている」という。
自分自身の観察者になり、観照者となり、
周辺にあるゴモクを、ただ観るものとなること。
自然界の仕組み、大宇宙は、あなたの心や行いを全て記録している。
今まで何をして、何を考え、何を隠してきたのか、忘れていても神は知っている。
初めは辛いかもしれないが、続けることで少しずつ分かってくるようになる。
参考・引用:この記事は以下の書籍から引用または一部表現を変更して掲載しております。
書籍「よひとやむみな」穂乃子 著 25p – 29p
ナチュラルスピリット出版