家庭環境が与える影響
子供は、両親(または育ての親的人物)から多大な影響を受けて育つ。それも無意識に受けている。両親の良い部分もそうでない部分も、あなたの価値観の土台にもなっているのだから、行動の原点になっているといっても過言ではないでしょう。
どんな性格の子であっても、そうなる要因は家庭環境の影響は大きい。
大人は子供よりも強い意志を持って生きている。
つまりエネルギーが子供よりも強く、結果として、親の意志や意識は、エネルギーの弱い子どもに干渉波として多大な影響を与えることになっている。
子供には、それぞれ個性や特性がある。
そこに大人のスパイスが加算されることになる。
素直な子、やさしい子、明朗な子、心が広い子、天真爛漫な子…が良い方向に影響される場合もあるし、逆に悪い方向に影響されてしまう場合がある。多くはその両方だろう。無口すぎる子、暗すぎる子、ウソを平気でつく子、他人に冷たすぎる子、よくいじめる子、よくいじめられる子、などの偏りもでてくるかもしれない。
なぜ子供はそういう行動をとるのか?
その一つの解は、あなたの子供だから、なのだ。
子供は、親を映す鏡になっている。正確にいえば、鏡になってくれている。
例えば、毎日、不満や愚痴で家庭で吐いている両親のもとで育った場合、両親と同じように不満や愚痴をいうかは別として、問題なのは、愚痴をいってしまうような考え方、ものの見方や意識の状態のエネルギーを浴びながら生活しているということだ。
前述のとおり、子供は強いエネルギーに影響を受ける。最初に出会うそのエネルギーは多くの場合親になる。ただ、親が無口かどうか、良くしゃべる親かなど、表面的なことが問題なのではない。
無意識に動いている心の在り方、価値観なのが影響をする。
背中で語る、というのもそういうことなのです。
例えば、師弟関係も同じで、同じ時間を共有することが長く続いたとき、言葉使い、仕草や態度は似てくるのはそういう理由なのだろう。
逆にいえば、生まれてくる環境は、良くも悪くも、子供にとって今世で生きていく条件となる。
子供は親のカウンセラー役を無意識に行っている
それともう一つ重要なことがある。
家族は学びの場であるということです。
子供は、親の夫婦関係を良好にするためのカウンセラー役を「無意識」で行うといわれている。
例えば、夫婦関係が悪い家庭の子供は、無意識に家庭を安全な場に保とうとするため、子供は良い子か悪い子になって、夫婦の絆を取り戻そうとするということなのだ。
※参考文献:「アダルトチルドレンと家族」(斎藤学著)
これらは自覚のない無意識下で行われている。
だから、あなたの行動のクセや表現の仕方は、このような家族習慣の中での影響が大きいわけだから、自分の親、育てられた環境を今一度、振り返ってみて、良いところは伸ばし、そうでないところは改善していくことをぜひおススメしたい。
親は、子供を現実社会で生きていけるようにその親なりのサポートを行う。
自然界では、一方的なサポートというのはありえない。共生と循環の仕組みがある。
だから、子どもは、親に対して本質的なサポートをおこなっていると考える方が自然だろう。つまり、夜泣きも、病気になるのも、それなりに迷惑をかけるのも、何かしらのメッセージになっていると考えるべきだろう。
家族にはテーマのようなものが存在しているのかもしれない。
大人は、とかく現象だけを追いかけていきがちだが、そこには本質がある。
そして、その現象の受け取り方も個人の精神性や周波数によって違ってくる。
できるだけ精度の高い解を導きだし、行動し、感謝へと向かっていきたい。
「なぜ私は、この両親から生まれてきたのだろう?」
「私はこの家族で何に気づき、何を学ぶ必要があるのだろう?」
人生に言い訳しないためにも、
「なぜ私は、この両親を選択して生まれてきたのだろう?」
と問いかけ直す必要があるかもしれない。
過去にどんなことがあったとしても、それはあなたにとって大変意味のあることだとです。 そして、それを追究することは、生まれてきた意味にも繋がるようです。
昔、皇太子さまが、愛子さまがお生まれになった際の記者会見で引用されたいた、故)ドロシー・L・ノルテ博士の言葉「子どもは大人の鏡」は、大きなヒントにもなると思うのでご紹介したいと思います。
子どもは大人の鏡
- 子どもは、批判されて育つと
人を責めることを学ぶ - 子どもは、憎しみの中で育つと
人と争うことを学ぶ - 子どもは、恐怖の中で育つと
オドオドした小心者になる - 子どもは、憐れみを受けて育つと
自分を可哀そうだと思うようになる - 子どもは、馬鹿にされて育つと
自分を表現できなくなる - 子どもは、嫉妬の中で育つと
人をねたむようになる - 子どもは、ひけめを感じながら育つと
罪悪感を持つようになる - 子どもは、辛抱強さを見て育つと
耐えることを学ぶ - 子どもは、正直さと公平さを見て育つと
真実と正義を学ぶ - 子どもは、励まされて育つと
自信を持つようになる - 子どもは、褒められて育つと
人に感謝するようになる - 子どもは、存在を認められて育つと
自分が好きになる - 子どもは、努力を認められて育つと
目標を持つようになる - 子どもは、皆で分け合うの見て育つと
人に分け与えるようになる - 子どもは、静かな落ち着きの中で育つと
平和な心を持つようになる - 子どもは、安心感を与えられて育つと
自分や人を信じるようになる - 子どもは、親しみに満ちた雰囲気の中で育つと、
生きることは楽しいことだと知る - 子どもは、周りから受け入れられて育つと、
世界中が愛であふれていることを知る
by ドロシー・L・ノルテ
あなたは、どんな環境で育ちましたか?
あなたの子どもたちはどんな環境で育っていますか?