転職活動では、「転職エージェント」と「転職サイト」がよく利用されることが多いです。
しかし、それぞれの違いを理解して利用しないと転職活動が思いの外うまくいかない結果となることもあります。
今回は、転職エージェントと転職サイトの違いやそれぞれのメリットから、状況別におすすめな使い分けをご紹介します。
転職エージェントと転職サイトの最も大きな違い
転職エージェントと転職サイトで最も大きな違いは、「転職支援をしてくれる仲介者がいるかどうか」です。
- 【仲介者あり】転職エージェント:無料で転職のプロがキャリアの相談に乗ってくれるサービス
- 【仲介者なし】転職サイト:気になる求人を自分で探して直接応募できるサービス
転職エージェントは、転職希望者と企業の間に仲介者(転職エージェント)を介します。
そのため、希望する求人案内や選考に対するさまざまなサポートを受けることが可能です。
一方、転職サイトの場合は仲介者がいないので、掲載されている求人を見て自分で応募します。
好きなタイミングで求人を見ることができるので自由度が高い反面、選考対策や求人選定など採用活動はすべて自分で行う必要があります。
転職エージェントと転職サイトは求人内容も異なる
転職エージェントと転職サイトは、掲載される求人内容も異なってきます。
- 転職エージェント:お金を変えて質のいい求職者を求める求人が多い
※掲載例:成長著しい企業、管理職などの重要ポジション - 転職サイト:採用コストを抑えたい企業の求人が多い
※大量採用、採用コストをあまりかけられない企業
このように求人内容が異なるのには、理由があります。
具体的には、「転職エージェントと転職サイトに掲載するための費用」に関係します。
転職エージェントも転職サイトも求職者の利用に対する費用は無料です。
その分、掲載する企業が費用を支払っています。
転職エージェントは、採用が確定した時はじめて費用が発生する「成果報酬型」になっています。
基本的には採用した人の年収の3~4割を、企業が転職エージェントに支払う仕組みです。
そのため、1人あたりの採用コストが高くなりますが質の高い求職者を選びたい企業の求人が集まりやすくなっています。
一方、転職サイトは企業掲載する時に一律で「掲載費用」を支払う仕組みです。
そのため、企業からすると多くの求職者に見てもらえるため、1人あたりの採用コストが安く済むことになります。
転職エージェントのメリット
転職のプロに転職をサポートしてもらえる
転職エージェントでは、以下のような転職活動のサポートを行ってくれます。
- 選考に通過しやすい書類の添削
- 希望する条件の求人選定
- 面接日程の調整
- 給与交渉
履歴書や職務経歴書などをプロの目線から添削してもらえるのも転職エージェントを登録する魅力のひとつです。
一般的な書き方のルールはもちろん、職種や企業に沿った内容を個別に見てくれるので書類選考通過率も上がります。
また、面接対策から日程調整までていねいにサポートしてくれます。
希望すれば、過去の面接で聞かれた内容を踏まえ本番さながらの面接対策がすることも可能です。
転職支援実績や企業側の特徴を熟知しているので、面接時の格好や対応方法を個別に指導してもらえることもあります。
転職エージェントは、今まで数多くの求職者をサポートしてきたプロフェッショナル。
どのような書類が通過しやすいのかわかっているので、積極的にアドバイスをもらうのがおすすめです。
企業の内情を把握している
転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが企業側の採用担当者と直接やり取りをしているため企業の内情を把握しています。
そのため、企業のホームページやネット上では得られないような実態を知ることができます。
これにより入社後とのギャップが生じにくく早期退職しにくい求人を探すことも可能です。
質の高い求人に応募できる
転職エージェントでは、一般公開されていないような非公開求人を紹介してもらうことができます。
非公開求人の中には、以下のような良い求人がある可能性が高いです。
- 応募が殺到する大手企業
- 世の中に知られたくない新規プロジェクトでのポジション
競争率は高くなりますが、ほかの求人と比べても条件が良いことが多いので狙ってみても良いでしょう。
転職エージェントの注意点
担当者と合わないことがある
転職エージェントの担当者も人なので、あなたと相性が合わないこともあります。
例えば、「希望職種以外の求人を紹介してくる」「話がかみ合わない」など担当者の対応に不満を感じることもあります。
そのような場合、担当者変更するか利用していない転職エージェントに登録することをおすすめします。
担当者変更をする場合は、エージェントの問い合わせフォーム経由で連絡もできます。
自分と合わない担当者の場合、転職活動そのものがうまく進まなくなり本末転倒です。
キャリアアドバイザーのペースと合わない
転職エージェントは常に多数の求職者を抱えているため、早く転職活動が進むようにサポートするのが通常です。
そのため、メールや電話が頻繁にくることが多く、毎日何回も連絡が来ると焦りを感じることがあるかもしれません。
しかし、在職中で対応に限られたり多すぎて対応できない時は、まずは担当者に意向をしっかり伝えましょう。
例えば、「仕事が忙しく確認しきれない」「紹介する職種は営業のみにしてほしい」など明確に伝えると良いでしょう。
転職時期が先の日程だと後回しにされることもある
転職エージェントでは、初めに転職時期を聞かれ、その回答次第で内定までのスケジュールを立て求人紹介などをしていきます。
そのため、「なんとなく転職したい」や「転職時期の希望は特にない」などの転職時期が明確でない場合は、キャリアアドバイザーの優先度が下がります。
転職エージェントに登録する時には、ある程度転職時期は明確にしてから相談すると良いでしょう。
具体的に決められない場合でも、「内定が出たら1~2ヶ月で入社したい」など状況を伝えることでも転職意欲が伝わります。
応募できる求人が限られる
転職エージェントでは、スキルや経験が企業側の求める条件まで達していないと応募できないこともあります。
しかし企業が求める条件を満たしていなくても、求職者の意欲や想定外のスキルを評価され内定をもらえるケースもあるのです。
そのようなチャンスを逃さないためにも、エージェント側に人柄ややる気が伝わるよう、丁寧な対応を心がけましょう。
転職サイトのメリット
転職サイトを利用するメリットは、主に以下の2点です。
- 自分のペースで転職活動ができる
- 手軽に求人を探すことができる
詳しく解説していきます。
自分のペースで転職活動ができる
転職活動のペースは、転職したいタイミングによって異なります。
転職サイトを利用することで、転職を急かされることもなく自分のペースで転職活動を進めることができます。
転職エージェントの場合は、早く入社してもらうために応募を急かされることもあります。
転職タイミングがある程度先の場合、転職サイトのほうが進めやすいと言えるでしょう。
手軽に求人を探すことができる
転職サイトのメリットとして、手軽に求人を探すことができることが挙げられます。
条件を絞る時にも、以下のように自分に合った求人を簡単に検索することが可能です。
- 勤務地
- 希望職種
- 給与
- 休日
転職サイトの注意点
すべて自分で転職活動を進める必要がある
転職サイトは、転職活動のすべてを1人で行わなければいけません。
応募するのはもちろん、面接の日にちの調整、応募書類の作成、面接の練習も必要です。
多くの人は書類がうまく書けなかったり、面接の練習など不安な点は多いでしょう。
また、給料の交渉など、なかなか言い出しにくいことまで交渉しなくてはいけないので負担も大きくなります。
こうしたサポートは、転職サイトでは受けられないと理解しておきましょう。
自分の市場価値を把握できない
市場価値とは、転職における自分の適性年収や適性ポジションなどを示す言葉です。
転職活動において市場価値を知ることは大切で、転職活動がうまくいくかどうかにも影響します。
例えば自分の市場価値を正しく認識できていれば、自分に合った求人を探して応募することができます。
しかし、受かりにくい求人にばかり応募して選考通過しなかったり、反対に条件の悪い求人に応募してしまうことも考えられます。
市場価値を知ることは大切ですが、自分一人では把握することが出来ません。
多くの場合は転職エージェントのキャリアコンサルタントに教えてもらうことになりますが、転職サイトだけを利用している方の場合、正確に市場価値を知ることができないのが実情です。
転職エージェントと転職サイトのおすすめ使い分けパターン
転職エージェントがオススメな人
転職エージェントがおすすめな人は以下のような人です。
- 転職経験がなく、プロのサポートを受けたい人
- 経験を活かしたキャリアアップをしたい人
転職経験がない人は書類作成の段階から不明点が多く、思い通りに転職活動が進まないこともあります。
効率的に転職活動を進めるためにも、最初の転職活動は転職エージェントを利用すると失敗する可能性が低くなるでしょう。
また、経験を活かしてキャリアアップや年収アップを狙うなら転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職サイトでは出会えないレア求人や良いポジションでの求人があることも珍しくありません。
転職サイトがおすすめな人
転職サイトがおすすめな人は以下のような人です。
- 転職時期が決まってなく、とりあえず情報を得たい人
- スキルや経験が浅い人
転職エージェントは応募・選考などが自分の気持ちと正反対に進んでしまいますが、転職サイトは自分からアクションしなければ何も進みません。
そのため、まだ転職時期が決定していない場合は情報収集のために転職サイトからスタートすると良いでしょう。
また、スキルや経験が浅い人も難易度の低い転職サイトがおすすめです。
転職エージェントの場合は経験やスキルがある前提で求人が掲載されているため、選考難易度は高くなります。
まとめ
転職エージェントと転職サイトは特性が違うため、どちらのサービスがより「転職活動に有効である」ということはありません。
あなたの条件や状況別で向いていると思うサービスを利用しましょう。
併用利用することも可能なので、それぞれの特徴を踏まえて自分に合う方法で転職活動に活用しましょう。
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