最近ずっと疲れているのに休めない…それは「壊れる手前」かもしれない

メンタル不調

寝ているはずなのに、朝から重たい。
休日に何もしなくても、回復した感じがしない。
仕事の量は以前と同じなのに、前より消耗する。

それでも、なんとか動けてしまう。
だから「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせる。
周りから見れば、普通に働けているようにも見える。

この状態は、決して珍しいものではありません。
疲れているのに休めない感覚は、
心や体が壊れる“直前”の人ほど、静かに抱えがちな感覚でもあります。

この記事では、
・なぜ「まだ動けるのに、ずっと疲れている」状態が続くのか
・それが怠けでも甘えでもない理由
・今の自分を責めずに、状態を“扱える形”で捉える視点
を、言葉にしていきます。

ここで何かを決断する必要はありません。
まずは、自分の状態を“そのまま見ていい”という許可を出すところからで十分です。

「動けているうちは大丈夫」という思い込み

多くの人が、無意識にこんな基準で自分を判断しています。

・仕事に行けている
・最低限のことはこなせている
・周囲に迷惑をかけていない

だから、問題はまだ深刻ではない。
この感覚は自然ですが、ここに落とし穴があります。

人は、壊れる直前まで“機能”し続けることがあります。
むしろ、責任感が強い人ほど、
多少の不調を抱えながらでも動き続けてしまう。

その結果、
「動けている=健康」
という誤った判断が積み重なり、
本当は限界に近づいているサインが、後回しにされていきます。

疲れは、ある日突然ゼロから生まれるわけではありません。
少しずつ、でも確実に溜まっていく。
動けているからこそ、気づきにくい消耗があります。

壊れる手前まで“止まれない”配置

ここで視点を、個人の気力から少し離します。
「壊れる手前」まで無理をしてしまう人が生まれやすいのは、
その人の根性よりも、置かれている環境の構造と関係があります。

たとえば、
・休んだら誰かに迷惑がかかる体制
・評価や立場が不安定で、抜けると不利になりやすい職場
・慢性的に人手が足りず、“誰かが無理する前提”で回っている現場

こうした構造の中では、
「休む」という選択肢が心理的に取りにくくなります。

さらに、
・周囲も疲れている
・弱音を吐きにくい空気がある
・不調を言語化する言葉が共有されていない

この条件が重なると、
不調は“個人の内側の問題”として処理されやすくなります。
結果、同じタイプの人が、同じ場所で静かに消耗していく。

ここで起きているのは、
あなたの弱さというより、
消耗しやすい配置の中で踏ん張り続けている状態です。

気づきの視点|「まだ大丈夫」と「もう限界」の間

壊れる手前の状態は、極端ではありません。
完全に動けなくなるわけでもない。
かといって、元気とも言えない。

多くの人は、このグレーゾーンに長く留まります。
そして、このゾーンにいるときほど、
自分の状態を過小評価しやすい。

ここで役に立つのは、
「できていること」ではなく、
「回復にかかる時間の変化」に目を向ける視点です。

・同じ休み方をしても、戻りが遅い
・以前は楽しかったことが、今は負担に感じる
・気持ちの切り替えに、前よりエネルギーが要る

これらは、壊れる手前の人が抱えやすい変化です。
どれも“異常”と断定できるものではありません。
でも、状態が変わってきているサインではあります。

このサインを
「気のせい」「年齢のせい」で片づけず、
“変化として眺める”だけでも、
自分を責めずに状況を整理しやすくなります。

今すぐできる小さな整理|状態を言葉にするだけ

行動を変えなくて構いません。
今は、状態を“言葉に置いてみる”だけで十分です。

問い①
「この1〜2ヶ月で、“回復に時間がかかるようになった感覚”はあるだろうか?」
→ 以前との違いに目を向けるための問いです。

問い②
「疲れているとき、自分はどんな言葉で自分を扱っているだろうか?」
→ 厳しさが強いほど、消耗は長引きやすくなります。

答えが曖昧でも大丈夫です。
考えようとした時点で、
あなたはすでに“無自覚な踏ん張り”から一歩離れています。

今の状態をもっと深く整理したい方へ

ここまで読んでくださったあなたは、おそらく「なんとなくしんどいけど、自分でも何が起きているかよく分からない」という感覚を持っているのではないかと思います。

そのしんどさを、もう少し丁寧に整理していきたい方は、こちらの記事を読んでみてください。

👉 メンタル不調を壊れる前に気づくための完全ガイド|病院に行くほどではないけど明らかにおかしい・誰にも相談できない人へ

「まだ大丈夫」と思いながらも限界に近づいていく過程、そしてその手前でできることを、構造的にまとめています。

焦る必要はありません。 ただ、「自分の状態を知っておく」ことは、何より自分を守ることにつながります。