チャンクダウンとチャンクアップ

カウンセリングやコーチングなどの心理学に欠かせない手法に「チャンクアップ」と「チャンクダウン」があります。さまざまなビジネスシーンで用いられることが多いので、もしかしたら一度は耳にしたことがあるかもしれません。

なかには初めて耳にした人もいるかもしれませんが、人間関係を築いていくうえで欠かせない考え方でもあります。チャンクアップとチャンクダウンについて、どこよりも分かりやすく解説していきます。

1、チャンクアップ・チャンクダウンとは?

そもそもチャンクとは、「かたまり」を意味する言葉です。これだと少しわかりにくいかもしれませんが、話のテーマやタイトルだったり言葉の定義を表すものです。会社によってさまざまな問題が潜んでいるものですが、自分1人では解決できないものがほとんどです。そう考えるとその問題に関わっている人との共通した認識を持つ必要があります。

まず、チャンクアップとチャンクダウンについて簡単に説明します。

チャンクアップ…まとまった論点を更に上から観察することを良い、なんらかの原因で狭くなってしまった視野を広げることをいいます。もっとわかりやすく説明すると、東京をチャンクアップすると関東になり、関東をチャンクアップすると東日本と言ったように幅を広げていくイメージといえばわかりやすいでしょうか。

チャンクダウン…現在起きている問題に対してより具体的に落とし込んでいくことです。細部をより明確にすることで問題を解決することに繋がります。こちらの場合、チャンクアップとは逆になり東日本をチャンクダウンすると関東、関東をチャンクダウンすると東京になります。

なんとなくのイメージが湧いてきたのではないでしょうか。チャンクの言葉がついているので似たような意味に捉えてしまう人もいるかもしれませんが、両者は真逆の意味を持つ言葉になります。目的や求める結果も違うので今自分にはどちらが必要なのかを明確にする必要があります。

2、チャンクアップは課題の背景をより具体的にする

チャンクアップは質問を通してその課題や背景はもちろん、目指したい未来を探求していくものです。「どうしてそう思うのか?」を動機付けに繋がる質問をしていきます。

例えばその課題は何のためにあるのか?そもそもどうしてそう思ったのか理由、最終的にはどんな状態が望ましいと思うのか?今その問題に対してどんな印象を持っているのかを質問を通して明確にしていきます。

例えば会社の人間関係を良好にしたいと思うのであれば、どうしたらいいのかのテーマでチャンクアップしたと考えます。そもそもどうして人間関係を良好にしたいと思うのか?どうして必要なのか?その背景には何があるのかを明確にしなくてはいけません。

会社の人間関係を良くしていきたいと語るうえで、ただなんとなくの課題ではなくより具体的な課題を明確に伝えられたほうが、多くの人から理解を得られますし共感にも繋がるはずです。課題が見えなくなっているときにこそ、チャンクアップはとても重要な部分であるのが分かると思います。

3、チャンクダウンは目的を明確にするもの

チャンクダウンは、行動の明確性を追求したものです。例えば売上を上げたいと思っていても何をしたらいいのかわかっていない人もいると思います。売上を上げたいだけだとチャンクの幅が多すぎるので何をしたらいいのかわかりにくくなってしまいます。

そもそも単純に売上を上げたいのか?それともリピート率を高めて購入頻度を増やしたいのか?それとも客単価を増やしたいと思っているのかによっても変わります。チャンクダウンを行ううえでとても便利で使いやすい方法があります。

  1. 具体性のある行動のためにはどうしたらいいのか?
  2. 行動とは具体的にどういうことを指しているのか?
  3. 他に考えられる意味にはどんなものがあるのか?
  4. より詳しく説明するとどういった意味になるのか?

チャンクをより細かく分割していくことによって、解決するべき問題がより明確になるといえばわかりやすいと思います。ただ売上を上げたいと考えているだけなのか、人の本当の悩みを知ることができます。

例えば今は問題なくても将来的に考えたときに売上が不安なのか、自社商品などのプライベートブランドが弱いのが悩みなのかがより明確に浮かび上がってくるはずです。目標を明確にしたいときはチャンクダウンの方法を取り入れることで、今後どんな行動を示すべきなのかを計画的に行うことができるのです。

4、まとめ

チャンクアップとチャンクダウンはそれぞれ目的も異なりますが、問題を明確にしたり背景をより具体化するためにも必要な手法です。最初はやり方に戸惑うこともありますし質問する内容が難しく感じるかもしれません。

でも何度も実践していくうちに身についていくものですし有効なツールだといえると思います。共通見解を育む為にも欠かせないものですので、チャンクアップとチャンクダウンについてしっかりと把握しておくようにしてくださいね。