事例 :個人向けカウンセリング<その4>

個人向けで過去に対応した事例を問題・課題と解決に向けた方向性や実際に解決したものなどの概要を簡潔にお伝えさせていただきます。

個人向けカウンセリング<その4>

|事例8|仕事、プライベートなど含めて、自分自身のスランプの原因を探りたいと思いカウンセリングをお願いいたしました。

相談内容:【相談者:会社員・部長 会計職 50代 男性】
十数年勤めた会社が倒産したが、その後、ベンチャー企業への転職を数回繰り返し、その都度、年収や地位も上がり、順調なキャリアアップを積んできています。その反面、帰宅時間がいつも深夜になることや、30名近い部下を持つことで心身ともに過度なストレスを感じている。特に、ここ数年は、職場の活動量と共に、精神的なスランプが継続しているということでした。また、周りの環境にうまく馴染めていない感じもあるそうです。しかし、ご自身が抱えるスランプや環境のことに耐えていかないと、今の年収や地位を維持できないのではないかという恐れ、プレッシャーを強く抱えているそうです。
そんな状況の中、家庭での休日の過ごし方が不規則で生産性が低く、また、ストレスで深夜に甘いものを食べる習慣がありメタボ気味、奥様との仲は良いがお互い仕事に疲れていて生産的な家庭生活を送れていないとのことです。頭で理解しないと気が済まないという性格で、周りが見えていない、潜在意識という世界は知っているし潜在意識はすべてを知っていて、信じて行動すれば、自然に改善するような気もしている。スランプや変化に繋がるヒントやきっかけが欲しいとのことでした。

解決のヒント:
一生懸命に身を粉にして働いている方で、同じ悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
価値観や考え方はしっかりして、自分に対しての自信もあります。仕事ができる方でしょう。ただしストレス耐性が落ち気味になっています。理由の一つは、基本的に真面目で物事を突き詰めて考える傾向や、自分の本心や気持ちを抑えて、表に出さない傾向が強くでていることです。また、自分の殻の中だけで考える傾向が特に強くでていることがわかりました。つまり、自分の頭の中だけで自問自答して答えを導きだす反面、他人との意思疎通を欠いてしまっているのです。ご自分なりに他人と交流をしているつもりでも、つもりだけで、他人と双方向の交流がうまくできておらず、往々にして一人よがりになりやすくなるということです。

家庭において、休日の過ごし方や夫婦関係における「生産性」という表現をよくされます。ご自分なりの理想とイメージがあって、頭で納得できるイメージのようなものがあるようです。同時に、家族の在り方や家族としての課題に対して、果たして「生産性」という表現が合っているのかどうか、ということを少し掘り下げた方が良いと思いました。
例えば、生産性よりも先に考えてほしいこと、観じてほしいことの一つですが、まず、「家族って何だろう?」「夫婦ってなんだろう?」「何のために家族があるのだろう?」といった問いです。この部分に向き合う必要があるのだろうと感じました。

相手に要望を伝える場合、自分が相手に何をして欲しいのか、何をしてもらったら自分は満足するのだろうか、ということを自分の中で見つけられていることが伝えるための条件です。
このことができていて初めて、相手に事実を伝え、自分の気持ちを伝えた上で、要望を伝えられるのです。そうでない場合は、ただの批判や文句になってしまいます。あとは、少しの勇気をもって、決心して行動の繰り返しで、伝えることは少しずつうまくなっていきます。
管理者になっていくと、立場上、自分の頭の中では自分の基準に従って処理をすることが多くなっていきますから、自分ではそう思っていなくても、意外に他人との意思疎通ができていないことが多くなっていきます。そこで、相手の意図を確認するためにも、「つまり、あなたが言いたいことは〇〇ですか?」という確認を常に行う習慣にしたいところです。

また、自分で自分をどう認識しているのかという自己認知と、他人が見たあなたはまず違います。つまり、上司に今の自分の馴染んでいないことを含めた課題を素直に話してみて、上司という他人の目からが実際にどのように捉えられているのか、長所や短所などを確認する必要があります。

夫婦関係も同様です。

自分からみてたぶん妻はこういうふうに思っていて、こういうことをすることが幸せなのだろう、と思っている方は非常に多いですが、多くの場合、それは一人よがりになっていて、確認してみたら違っていた、ということが多いのです。
まず妻に、「自分はこう思っているけど、あなたはどう思っている?」と確認してみることが必要です。夫婦について、生き方について、仕事について、などいろいろです。そして、悩んでいることもすべて共有するようにするといいでしょう。すると、思ってもいないことが良くも悪くも答えとしてかえってきます。

それが本当の「違い」なのです。そのことを知って、お互いに受け止めていくことで、はじめて再スタート地点に立つことができます。このことは親子についてもそうですね。子供を所有物としてでなく一人の人間として接しようとする場合も違いを知ることが必要です。

以上のような問いを中心にして、自分で腑に落ちら答えを選択して実行していただく。後日、それに対してのフィードバックをいただき改善していく。この繰り返しを基本にしてカウンセリングを行いました。

カウンセリングにおける私たちの考え方・12の基本前提 

どのようなカウンセラー、コーチ、コンサルタントにせよ、その方なりに学んでこられたメソッドというものがあります。ただ聴くということに徹する方、アドバイスを伝える方、クライアントにどのように関わろうとするかは、いくら流派があっても、ご自身の人生の中でどのような体験をされてきたのかで、自然と言動に滲みでてくるものです。
カウンセリングに関する基本前提は、当研究所の代表の現在の時点で大切にしている価値観になります。そのことを事前に知った上で、カウンセリングに望んで欲しいという想いから、事前に周知しております。

  1. あなたが相手から受け取った反応が、あなたのコミュニケーションの成果である。
  2. 心と身体はひとつの有機的システムである。
  3. 何も選択しないよりも何かを選択したほうが良い。
  4. 失敗という概念はない。フィードバックがあるだけ。全ての結果は何らかの達成である。ただ、あなたが望んでいたものであるか、そうでないかが違うだけ。
  5. 「問題」「制限」とは、ひとつの「機会」である。
  6. 全ての行動には肯定的な意図がある。そして、全ての行動には役立つ場面がある。
  7. 両親(育ての親を含む)の人格、考え方のクセ、価値観などを含め、良くも悪くも、強い影響を受けて、今のあなたという人格に肉付けされている。今生で学ぶための条件として、それらに向き合うことが、どう生きていくのかのテーマやヒントになっている。
    参考:私たちが、親から無意識に引き継いでいるもの
  8. 子供は、両親を成長させるために、無意識に良い子か悪い子になって、本質的なカウンセラーの役割を行っている。また仮定としてだが、あなた自身が自ら両親を選択して生まれてきている。
  9. 人生のすべてに意味があるとすれば、責任はすべて自分にあることになる。あなたの回りで起こることは、すべて自分が引き寄せ、同調して起きている。
  10. 私たちは、人間が作ったルールの中で生きようと必死になっているが、人間以外の生命は、自然の仕組み、自然界のルールの中で、循環、共生して、調和のとれた状態になっている。
  11. 「感謝」の反対は「当たり前」。何か一つ問題があったとき、それはあなたの感謝のなさを教えている。他の人に感謝し、最後にその問題に感謝できたとき完了する。感謝をしないで生きると厳しい試練に合うようにできている。
  12. 0.1%の悩みに対して99%の奇跡の中で私たちは暮らしている。

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