事例 :個人向けカウンセリング<その2>

個人向けで過去に対応した事例を問題・課題と解決に向けた方向性や実際に解決したものなどの概要を簡潔にお伝えさせていただきます。

個人向けカウンセリング<その2>

|事例4|主人の浮気について、暴く方がいいのか、それとも見て見ぬふりする方がいいのか迷っています。

相談内容:【相談者:自営業・デザイナー 50代 女性】
数年前にご主人の浮気を発見してからまだ本人には言わず黙認している状態の中でカウンセリングに申し込まれてきました。本人にそのことを伝えるべきか、このままあ知らないふりをした方がいいのか迷っているとのことでした。また、同時にご自分の子供さんから「親なんだから当たり前でしょう」と馬鹿にされることがあり腹が立つのを改善したいというリクエストもありました。

解決のヒント:
相談者様は事業主として仕事をしているので、常にお仕事のことを考えていらして、仕事自体が好きで楽しいのでしょう。ストレス度はかなり少なく、活発で、日本人としてはめずらし言いたいことは言える性格のようです。溜めることが少ないため、ストレス傾向を極端に低くなっていました。もちろん、ご自分の考えに自信をお持ちで、強い信念もお持ちです。逆に言えば、人の意見には耳は傾けにくく、自分の内面だけで処理しようという傾向が強く、つい一方向的な交流になりがちでもあります。自分はできるから人もこれくらいできるだろう、と考えがちでもあります。自分の殻の中で処理されることでのメリットとデメリットがあります。

娘様から「親なら当然でしょう」とよく言われるとのことでしたが、娘様から見て、親はこうあるべきなのにとか、本当はこんなことしてほしいという願望があっても、かまってもらえないことへの不満が蓄積していたり、するのかもしれません。ご主人のとられている行動は言語道断ですが、彼から見た妻は、家庭をどう見ていたのか、夫婦としてどう向き合ってきたのか、が問われることになりそうです。

浮気に関しての今後の選択はとても厳しく難しいものがあります。
何よりも現実を直視して受け入れなければいけない、それらを咀嚼して、消化する必要があるでしょう。そして悩みに悩んだ末、覚悟をして、決断をすることになります。
例えば、芸人の女遊びは芸の肥やしといった具合で、受け止める度量があるのならそういう選択も一つかもしれませんが、相談されてきた段階で、葛藤や苦しみがあるのです。
それでも完全に蓋をするのか、打ち明けて事情を聞くのか、相手に本気なのか、遊びなのか、今回だけは見逃すのか、それとも別の選択をするのか…ご夫婦にとっても、家族にとっても大きな選択になります。

まず、今現在、ご夫婦はお互いにどのような向き合い方をしているのでしょうか。
例えば、ご夫婦でどんな情報を共有しているのかです。

相手がどんなことをすると喜ぶのか、どんなことをすると嫌がられるのか、
これからどのような人生を歩みたいのか
家族とは何だろう、夫婦とは何だろう、親子とは何だろう
人間としてどう成長しようとしているのか
これらのことを会話してどのくらいの度合いの意志疎通を図っているのか
娘様の対しても同じです。

これらを確認しながら、可視化していくことが私どもの役割でもあります。

一番重要なこと、それは、相手はこちらの思うようには変わってくれません。
まずは、自分が変わるための棚卸をする。

浮気をされているご主人に関してのモラルはもちろん言語道断です。すべてご主人の責任にして悲壮感につかるのも一つの選択ですが、同時に当研究所の基本前提にもありますように、相手から受けている、理不尽とも思えるような反応であっても、相談者のご主人へのコミュニケーションの一つの成果なのです。良い悪いではなく、相談者の方の性格や価値観を持った人がご主人のような性格の人と暮らし場合、こういう結果になった、という成果なのです。また、相談者様の立場からみれば、そのような現象と同調して引き寄せたのも本質的にはご本人でもあり、メッセージとして捉えることができると一歩成長するのではないかと思います。

相手の非を責める前に、相手の非と同調する自分の中のマイナスなものは何なのか、を問うことです。もしかしてこれかもしれない、いやこういうところかもしれない、そういうことを自問自答することです。

究極の2つの質問法があります。
「あなたは相手にどうなってほしいと思っているのか?」
「相手がそうなるためには自分がどう変わればいいと思う?」

人を変えることはできませんが、自分が変わることでしか周りに影響を与えることはできません

心から自分はどうなってほしいかがわかり始めると、相手に効果的に伝えることができます。それは、今の事実、その事実を目の当たりにして本当の私の気持ち・感情、だからこうしてほしい、と自分の責任で伝えることができます。この話法は、昔、DVが多発したイギリスで完成された女性の人権を守るためのコミュニケーション・スキルです。

浮気の件で、どうしたいかを伝えること、どのような選択をするにせよ、覚悟をもって向き合う姿勢を持つことは大事です。そういう理由でこのような現象が起きたのだと、相手に対して少しでも自分を顧みる機会を与えられたことに対してだけでも感謝できるようになると次元が一つ上がるのかもしれません。

この方がどういう選択をされたのかは割愛させていただきますが、以上のようなことをシェアしながら進めていかせていただきました。

カウンセリングにおける私たちの考え方・12の基本前提 

どのようなカウンセラー、コーチ、コンサルタントにせよ、その方なりに学んでこられたメソッドというものがあります。ただ聴くということに徹する方、アドバイスを伝える方、クライアントにどのように関わろうとするかは、いくら流派があっても、ご自身の人生の中でどのような体験をされてきたのかで、自然と言動に滲みでてくるものです。
カウンセリングに関する基本前提は、当研究所の代表の現在の時点で大切にしている価値観になります。そのことを事前に知った上で、カウンセリングに望んで欲しいという想いから、事前に周知しております。

  1. あなたが相手から受け取った反応が、あなたのコミュニケーションの成果である。
  2. 心と身体はひとつの有機的システムである。
  3. 何も選択しないよりも何かを選択したほうが良い。
  4. 失敗という概念はない。フィードバックがあるだけ。全ての結果は何らかの達成である。ただ、あなたが望んでいたものであるか、そうでないかが違うだけ。
  5. 「問題」「制限」とは、ひとつの「機会」である。
  6. 全ての行動には肯定的な意図がある。そして、全ての行動には役立つ場面がある。
  7. 両親(育ての親を含む)の人格、考え方のクセ、価値観などを含め、良くも悪くも、強い影響を受けて、今のあなたという人格に肉付けされている。今生で学ぶための条件として、それらに向き合うことが、どう生きていくのかのテーマやヒントになっている。
    参考:私たちが、親から無意識に引き継いでいるもの
  8. 子供は、両親を成長させるために、無意識に良い子か悪い子になって、本質的なカウンセラーの役割を行っている。また仮定としてだが、あなた自身が自ら両親を選択して生まれてきている。
  9. 人生のすべてに意味があるとすれば、責任はすべて自分にあることになる。あなたの回りで起こることは、すべて自分が引き寄せ、同調して起きている。
  10. 私たちは、人間が作ったルールの中で生きようと必死になっているが、人間以外の生命は、自然の仕組み、自然界のルールの中で、循環、共生して、調和のとれた状態になっている。
  11. 「感謝」の反対は「当たり前」。何か一つ問題があったとき、それはあなたの感謝のなさを教えている。他の人に感謝し、最後にその問題に感謝できたとき完了する。感謝をしないで生きると厳しい試練に合うようにできている。
  12. 0.1%の悩みに対して99%の奇跡の中で私たちは暮らしている。

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